今回メタル斬りするのは、「中島愛」「ステレオポニー」「Lil’B」という新顔女性3組。どれもJ-POPにしかありえない世界観で感動したとマーティは言います。

また、現在発売中の「日経エンタテインメント!」5月号(表紙・嵐)では「倖田來未×misono」「AKB48」「IHL」を分析しています。こちらもどうぞ。

 前にもちょっと書いたことあるけど、日本のテレビアニメの主題歌には、ヘビメタの影響が入ってることが多いよね。僕はアニメの世界自体はあんまり詳しく知らないんだけど、声優としても活躍する桃井はるこちゃんとメル友だから、最近どんなアニメが流行ってるかを教えてもらったりして、ちょっとずつ学習しています。

 1月には、アニソン系のアーティストがたくさん出演するイベントにも初めて出演しました。KOTOKOさんのライブに飛び入りして、僕が彼女に書いた曲を一緒に演奏したんだけど、そのときの武道館は超満員だったし、お客さんのノリもすごい熱気でした。「アニメファンのノリは熱い!」ってことは噂では聞いてたけど、正直、僕の予想をはるかに上回る盛り上がりで、本当に感激だったよ。

 中島愛ちゃんも、そんなテレビアニメからブレイクした1人です。『マクロスF(フロンティア)』のランカ・リー役で人気になったみたいだね。彼女が自分の名義で出しているシングル『天使になりたい』は、まずなんといっても、ジャケ買い(笑)。かわいい格好をした女の子がドーナツに乗っかってて、そのドーナツと「天使の輪っか」が引っかけてあるっていうアイデアが、もうたまらなく最高じゃん。

中島愛
『天使になりたい』
89年生まれの19歳。「恐さを全部抜いた、ハッピーでパワフルで正義を守るヘビメタって感じの曲。KOTOKOさんのライブで一緒だったバンドの人は僕の昔のグループとか詳しかったし、ヘビメタとアニメは相性いいのかも」。

 レコード会社にもらった資料には、この曲は「センチメンタル・ハードロック」とジャンルが書いてあります。どのへんが“センチメンタル”なのかはさっぱり分からなかったけど(笑)、たしかにハードロックやヘビメタの影響はかなり入ってます。ただ、本物のヘビメタってもっと恐いものだけど、この曲のメロディーは超ハッピー。これは、ヘビメタを日本的に解釈した、J-POPにしかありえない世界観だよ!

 パワフルでヘビーなリフ、けっこう難しいギターソロ、ハモりながらの速弾き奏法…ひとつひとつの要素は全部メタルの定番なんだけど、曲全体は全然メタルに聴こえません。この「メタルなのにメタルじゃない、アニソンの不思議」については、今後もっと掘り下げてみようと思います。