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ブラックのワンピースにウエストポイントが際立つ。パープルを上下に持ってきてバランスをとっている。“ちょいゴスロリ”を感じるのは品の良いコーディネートと黒い手袋、タイツの上に履いたレースの靴下あたりか(拡大すると、各アイテムの詳細データも見られます)

 東京の最先端ファッションを発信する複合イベント「日本ファッションウィーク」(JFW)のショーで多く見られたのが、ゴシック、ロリータ調のスタイル。一般には手が出しにくいジャンルだが、近年では東京のファションカルチャーの代表として、ギャル系と双璧を成すカテゴリーとなっている。アクの強いアイテムが揃っているだけに、原宿のストリートでも徐々に影響を受けた“ちょいゴスロリ”スタイルが目立ち始めている。

 ゴスロリとは、ゴシック&ロリータの略。どちらかのテイストが入っていればゴスロリと認識されることが多いが、厳密に言えばゴシックとロリータは水と油。ゴシックは黒を基調としたダークな色彩で荘厳な雰囲気を大切にし、ロリータは中世の王女や幼女を思わせるホワイトやピンクなどを使って「かわいさ」を追求している。しいて共通点といえば、独特の世界観が確立されていることくらいだろう。

 この2つが融合したきっかけは、いわゆるビジュアル系バンドの台頭が大きい。バンド独自の世界観やスタイルをファンが積極的に取り入れた。特徴は、ロリータファッションをベースにしながらも、ブラックを使用してカラーバランスを引き締め、ダークなイメージを強調していること。スカートが鉄則でレースやフリルなどを使い、パニエ(アンダースカート)でスカートを膨らませるなど、シルエットを重視していることもポイント。言い換えるなら、「ダーク&キューティー」という感じだろう。スカートを膨らませてシルエットを補正する手法やフリル、レースなどでキュートさを出している点はギャル系ブランドにも多く採用され、“小悪魔系ファッション”にふんだんに取り入れられている。