Webサイトの閲覧に欠かせないブラウザーソフト。シェア・ナンバーワンは、Windows標準の「Internet Explorer(IE)7」だが、その座も安泰とは言えなくなってきた。「Firefox」をはじめとする“新興ブラウザー”がIE7のシェアを少しずつだが着実に奪ってきているのだ。各種アドオンで自在にカスタマイズできる「Firefox」、速さを信条とする「Opera」や「Safari」。国内ベンチャーが手がける「Lunascape」。さらには検索サイト最大手のGoogleまでが「Google Chrome」をリリースした。

 これらのブラウザーは、その昔、Webサイトの表示に難があることもあったが、最近はほぼ問題なし。使い方にさえ慣れてしまえば、IEよりも快適とあって人気が出ている。IE離れが進む理由には、IE7への不満というのも大きい。そもそもIEは、IE6からIE7へのバージョンアップにより軽快さが失われ、Webサイトの表示に時間がかかるようになった。フィッシング詐欺サイト対策機能など、安全性を確保するためとはいえ、ストレスがたまって仕方がない。

 IEユーザーにとっての明るい話題は、1年以内に登場が予想されている新OS「Windows 7」の標準ブラウザーである「IE8」だろう。すでに製品候補版(Release Candidate)である「RC1」の配布も開始されている。IE7での反省点を踏まえ、軽快さを重視していると言う。一方、新興ブラウザーのほうもメジャーバージョンアップ、マイナーバージョンアップを繰り返し、ますます魅力的になってきている。

 どのブラウザーが一番快適に使えるのか。ほぼすべてのWebサイトに使われているJavaScriptの処理能力と、実際のWebサイト表示時間、そしてタブ利用時のメモリー使用量について、IE7、IE8、Firefox、Opera、Safari、Lunascape、Google Chromeの全7ソフトを総点検する。

Windows 7の標準ブラウザーになるIE8。見た目はIE7とほぼ同じだが、処理速度が格段に向上している

注目の新興ブラウザー「Google Chrome」。2008年12月に正式版がリリースされた