タブの数でメモリー使用量に差が出る

 最後を締めくくるテストは、各ブラウザーのメモリー使用量だ。最新ブラウザーはどれもタブ利用が前提。しかし、リンク先のWebサイトを新規タブで次々に開いていくと、パソコンの動作がガクッと遅くなることがある。原因は、ブラウザーソフトのCPU使用率やメモリー使用量の増加である。普段のWeb閲覧時にどのくらいメモリーを使っているのか計測してみた。テストは3回。Webサイトを1つだけ開いた状態、タブで3サイト開いた状態、6サイト開いた状態でタスクマネージャーからメモリー使用量を記録した。

 まず、基準となるIE7は、1つのWebサイトを表示した状態(1タブ)で43.2MB。3サイト(3タブ)で100.9MB。6サイト(6タブ)で138.1MB。これより優れていたのは、動作テストではあまりパッとしなかったLunascapeだ。1タブ使用時で20.9MBと群を抜いて低い。Lunascapeのメモリー使用量の推移を見守っていると、Webサイト表示中には60MB近くまで上昇するものの、表示完了後に使用メモリーを解放している。これにより、ほかのブラウザーよりメモリー使用量が低く抑えられたようだ。

タブ使用数別のメモリー使用量
1タブ使用時はほぼ横並びだが、タブ使用数が増えると差が顕著になった(画像クリックで拡大)

 逆にメモリー使用量の多さが目立つのは、動作テストでは好結果をたたき出したGoogle Chrome。通常1つのプロセス数が、1タブ使用時で3つ、3タブ以上では5つにも増え、メモリー使用量も増大。6タブ使用時では182.3MBになった。同様にIE8も3タブ使用時にプロセス数が「4」に、6タブ使用時には「5」に増加。テストしたブラウザーの中で、唯一200MBを超えた。メモリーをあまり使わない軽快さという点では、OperaとFirefoxの2つに軍配が上がる。とくにOperaは表示テストも好結果を示し、体感的な軽快さはなかなかだった。

 今回の快適度調査をまとめると、改めてIE7の鈍重さが目についた。間もなく正式版の提供が始まるであろうIE8。そしてIEのシェアを奪っている新興ブラウザーたち。パソコンの基本性能によって体感できる快適さには違いはあるものの、IE8に乗り換えても、新興ブラウザーを使っても、確実にIE7より快適になることだけは間違いない。IE8の正式版を待てないなら、新興ブラウザー、中でもGoogle ChromeやOperaをおすすめする。この2ソフトを使えば、Webサイトの表示待ちの時間が確実に短くなるはずだ。

体感的には軽快だった「Opera」。操作方法に慣れるまで苦労しそうだが、パソコンのスペックに関係なく快適にWebサイトを表示できる

著 者

原 如宏(はら ゆきひろ)

 パソコンから食べ物まで、ジャンルにこだわらず手がけるライター界のなんでも屋。メインの移動手段は“徒歩”というエコ生活を実践中。