新興ブラウザーはさらに高速!

 新興ブラウザーの動作テストに話を移そう。テストしたのは、IE以外で最もシェアの高い「Firefox」(バージョン3.07)と、MacOS標準の「Safari」(4 bata:528.16)。ケータイ用のフルブラウザーソフトなども手がける「Opera 9」(9.64)。IEとFirefox用の描画エンジンを利用している「Lunascape 4」(4.8.1)。そして昨年12月に正式版となった「Google Chrome」(1.0.154.48)の5種類だ。

 先ほどのIE8の動作テストと同様、JavaScriptの処理能力とソフトの起動からWebサイトの表示が完了するまでの時間を計測している。各ブラウザーとも標準インストール状態のため、Firefoxのようにアドオン(機能拡張)を組み込むのが一般的なものでは、このテスト結果よりも重くなる可能性があることを補足しておきたい。

 では、JavaScriptのベンチマークテストの結果から見ていこう。好結果を示したのは、高速ブラウザーとして定評のあるSafariとGoogle Chromeの2つだ。Safariが2,524ms。Google Chromeが2,861msと、両者とも2,000ms台をたたき出した。この2つに少し差がついたが3番目はFirefoxの7,363ms、Operaの9,631msと続き、最下位は標準インストール時にIEの描画エンジンを選択するLunascape 4の54,825msとなった。もう1つ、Googleが提供するJavaScriptベンチマークでもテストしてみたが、ホームの利を生かしてかGoogle ChromeがSafariを逆転した以外、順位には変化がなかった。

各ブラウザーソフトの処理スピード比較1
「SunSpider JavaScript Benchmark」のテスト結果。比較のためにIE7とIE8のデータも加えている。IE8で向上したと思われたJavaScript処理能力だが、ほかの新興ブラウザーに比べるとまだまだ低い(画像クリックで拡大)

各ブラウザーソフトの処理スピード比較2
Google提供のJavaScriptベンチマーク「V8 Benchmark Suite Version 3」によるテスト結果。こちらでもGoogle ChromeとSafariがダントツの好成績を示している(画像クリックで拡大)

 実際のWebサイト閲覧時に、このベンチマーク結果がそのまま反映されるとは言い切れない。だが、クラウド時代に向けて複雑化するWebサービスには、JavaScriptをはじめとするWeb技術が欠かせない。JavaScript処理能力の高さは、今後のブラウザーには必須項目になってくるだろう。

Windows版の「Safari」。beta版のためメニューは英語だが、日本語サイトの閲覧に支障はない