ライターという仕事柄、欠かせないパソコンソフトが2つある。それは文章を書く「エディター」と、入力したひらがなを漢字へと変更する「日本語入力システム」だ。Windowsには「MS-IME」、MacOSには「ことえり」という日本語入力システムが標準搭載されている。多くの方は、これらの日本語入力システムをそのまま使っているのではないだろうか。普通に使う分には、それでもいいのかもしれない。だが、個人的には誤変換が多かったり、変換候補の学習能力が低かったりして、効率が悪いと感じる。かな漢字変換に時間を取られてしまうと、結局、作業効率は悪くなる。逆に言えば、日本語入力環境を改善することは、仕事の正確性、そしてスピードアップにもつながるはずだ。

 では、日本語入力環境を高速化するには、どうすればいいのか? 実は選択肢は1つしかない。日本語入力システムの定番、ジャストシステムの「ATOK」を導入することだ。しかし、筆者のように文字入力が業務の大半を占める方ならまだしも、パソコンをそれほど使わない方がATOKに乗り換えるメリットはあるのだろうか?

 パソコンに詳しい方なら、“ATOKの変換精度の高さ”など当然なことだと一蹴するに違いない。その上で、なぜATOKを使わないのかと理由を尋ねれば、きっと導入・運用コストを一番の理由に挙げることだろう。確かに、無料で使える日本語入力システムがあるにもかかわらず、わざわざ7000円以上もするソフトを買うのは勇気がいる。

 自称“もったいない”ライターの筆者も、こうした考えは重々理解しているつもりだ。筆者もATOKを使っているとはいえ、現在パソコンに入っているのは2007年版。これまでも大体、2年に1回くらいしかバーションアップをしてこなかった。機能や変換精度が毎年アップしているのは分かっていても、現状に問題があるわけではない。そのため、新バージョンが出ても使い続けてしまうことが多い(バージョンアップするのが面倒くさいだけという話もあるが……)。そして2年間使うと、「そろそろ、更新でもしようか……」と重い腰を上げるのだ。

 2009年は、筆者にとってAOTK更新の年。2月初旬に登場した「ATOK for Windows 2009」の新製品ニュースを見ながら、この1カ月、さてどうしたものかと考えてきた。早くパッケージを買ってくればいいと思われるだろうが、実は気になるATOKの導入方法あり、迷っていたのだ。

 気になるATOKの導入方法とは、昨年9月にスタートした「定額制サービス」。パッケージ版を一括購入するのと違って、ATOKの使用権を1カ月、または1年単位で購入していくというものになる。この定額制サービスを導入しようかどうかと迷った理由は、その価格設定にある。

 パッケージ販売されている「ATOK 2009 通常版」は、実売価格で7500円ほど。ジャストシステム直営のオンラインショップ「Just MyShop」でATOK既存ユーザー向けに販売されている「AAA優待版(ダウンロード)」でも、4725円かかる。しかし、この定額制サービスの料金は、月額は300円。1年間で3600円と、どのバージョンよりも安くATOKを利用できるのだ。筆者のように長年ATOKを利用している方はもちろん、これらATOKを使ってみたい人にも導入コストもグッと抑えられるというメリットがある。月額300円で日本語入力環境を改善できるなら、試してみようかと考える方も多いはずだ。

 今回は、ちょっと気になる「ATOK 定額制サービス」の導入方法から、料金面その他のメリット、デメリットについて見ていきたい。

2008年9月からスタートした「ATOK定額制サービス」。月額300円という低料金が受けて、若者や女性にも利用者を拡大しているという