いよいよ本番。マレーシア・セパンF1サーキットに遠征しての24時間耐久レースである。

 まずは結果から報告しておくと、参加グリッドに並んだ33台中、総合で17位、クラス順位で5位という成績を挙げた。K4-GPではクラスごとに表彰が行われるため、6位までの入賞になんとか滑り込んで表彰盾を得ることができた。

 レース中は悲喜こもごも、さまざまなドラマがあったのだが、本連載の趣旨はITシステムによる耐久レースの支援システムを作り、検証することにある。しかし、当然のことながらレース展開と同様、たくさんの出来事がシステム側にもあった。

サーキットで夜通しセッティングするはずだったが、サーキットに入れないことが分かった。仕方なく、ホテルの客室で機材のチェックやPCのセッティングなどの準備をする杉浦准教授(画像クリックで拡大)

 まずは到着初日から、慶応大学・杉浦准教授率いる慶応チームがIT機材を取り付けるセットアップができないというアクシデントが。サーキットが夜間閉鎖されるということが現地に行ってから分かったからだ。交渉したものの、実現せず、結局翌日の早朝からぶっつけ本番というピンチを迎えたのである。

 いくらテストを重ねて持ち込んでも、24時間というレース時間を考えれば、想定外のトラブルは出るものだ。それがレース当日の早朝から猛ダッシュでセッティングし、朝8時からの練習走行に間に合わせるという慌ただしい段取りであれば、なおさら予想外の事が起きやすい。

レース中のスケジュール管理を担当する工藤君。レースカーはIT化しているが、「ドライバーの管理はやっぱり紙とペンですよ」(画像クリックで拡大)

車載するタフブックをセッティング中の山内君。サーキットでの調整時間が短くなったため、少々不安な様子(画像クリックで拡大)