今日もガンバった、一杯飲んで帰りたい……。そんな30代の働く女性たちに「ウイスキー」を提案するサントリーの“新しい飲み場”が東京・南青山にオープンした。開発チームを率いたのも30代の女性という。今なぜ、“女性とウイスキー”なのか? 女性はウイスキーにあまりなじみがないはずだが。どんな戦略なのか、店に足を運んでみた。

30代女性が気軽にウイスキーを楽しめる店

 ♪ウイスキーがお好きでしょと石川さゆりさんが歌うメロディにのせて、「のど、乾きません?」と女優の小雪さんがうるんだ目をしてつぶやき、男性をバーに誘うサントリー角瓶のテレビCMが近頃流れている。このCMシリーズ、2007年には、「わたしは氷、あなたはウイスキー……ホントは年下が好きだったのにな」とこれまた小雪さんが色っぽくつぶやき、角瓶を前に「飲もっ!」と男性を誘う家飲みバージョンもあった。元来ウイスキーのイメージはオトコっぽいもの。なのに今や「若い女性」がうまそうに琥珀色のグラスを傾け、しかも「あなたもウイスキーを飲もう」とオトコを誘うのである。

 そんなCMを打つサントリーが、グループ会社ミュープランニング アンド オペレーターズとの共同開発で、2008年12月3日、洋酒バル&バーラウンジ「Splitz' Aoyama(スプリッツ アオヤマ)」を東京・南青山にオープンした。メインターゲットは30代の働く女性。開発を手がけたのも30代女性を中心とするチーム。「今までウイスキ-とはあまりなじみのない女性たちが、肩の力を抜いて、気軽にウイスキーを楽しめる店」をコンセプトにしている。

地下1Fにある「Splitz' Aoyama(スプリッツ アオヤマ)」。正面はガラス張り、夏は開け放つことができる(画像クリックで拡大)