2008年10月25日にオープンした「エアポートウォーク名古屋」は空港の既存建築物をリユースして作られた、極めて珍しい大型ショッピングモールだ。

 建物はかつての名古屋空港旧国際線ターミナルビル。名古屋空港は2005年に中部国際空港がオープンしたのにともない、国内線の一部を残して空港機能が新空港へ移管された。そして、不要となった既存建造物が商業施設として生まれ変わったわけだ。管理・運営を行うのは、地元スーパーのユニー。同社が展開する「アピタ」を核店舗とし、135の専門店とシネコンが入居する。

 「名古屋空港と言えば、商圏内の方々には説明せずとも場所を分かっていただける。ランドマークとして認知、利用していただけることが何よりの魅力」と施設広報スタッフ。

 5階建てで横に広く、広い駐車場(かつてのエプロンのスペース)を持つ空間は、なるほど郊外のショッピングモールにはうってつけと思える。館内は最近の200店舗規模の大型モールに比べると少々コンパクトであるが、窮屈な印象はない。

建物は旧名古屋空港国際線ターミナルビルを最小限の改修でリユースしている(画像クリックで拡大)

135のテナントが入居する専門店街。若干通路が狭いがそれほど気にはならない(画像クリックで拡大)

 空港に併設するという立地の特殊性は、他のモールにはない魅力として大いに活かされている。名古屋空港は、現在も国内線ターミナルは稼動しており、自衛隊機の発着にも利用されている。駐車場は金網一つで滑走路と隣り合わせ。館内でも、レストランや休憩所などいたるところで飛行機が飛び立ったり、舞い降りたりするシーンを見ることができる。これは強力なアドバンテージである。

駐車場はかつての駐機場。2300台分とショッピングモールでは中規模程度。立体ではないのでローコストで整備できるが、停める場所によって歩く距離はかなり長くなる(画像クリックで拡大)