現場での経験が仕事に生きる

――テレビへのご出演も多いですが、もともとのきっかけは?

八代 知り合いにコメンテーターをやってみないかと、声をかけられたのが最初です。それが『サンデー・ジャポン』。当時はニューヨークの法律事務所にいたので日本のテレビ番組は見られません。でも、TBSの人に「番組ご存じですよね」って言われて、テレビや映画にかかわる仕事をしているのに知りませんとも言えず……。所属先の法律事務所は歴史が古い分、考え方も堅くて、出演は報道番組だけという約束でした。ですから、ニューヨークの事務所には、これは報道番組じゃないだろうと毎回責められていました(笑)。

テレビに出ることは、まったく考えていなかった

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――ご自身がテレビに出る、ということについてはどう感じていましたか?

八代 自分が出演するなんてまったく考えていなかったので、最初は戸惑いました。でも、制作の現場を知りたいという思いはもともとすごくありました。映画でもテレビでも、権利関係でもつれることが多くありますが、現場を見ていないと、生きたアドバイスができないと思ったのです。今は番組に出演するだけでなく、人権への配慮や報道倫理の面で、監修やアドバイスを求められることもあります。それはやっぱり、現場の経験があるからこそできることなんだと思います。例えばVTRの尺の感覚など、テレビを見ているだけでは気づかないことが見えてくることがあります。

――それだけお忙しいと、移動の時間もありますし、事務所やご自宅にいない時間も長くなりますね。

八代 弁護士の仕事は電話とノートPCと資料があれば、法廷に行く以外はほとんどできるので、移動の時間もなるべく有効に使うようにしています。ノートPCは、事務所で使っているものが2台、家で使っているものが3台で、今は全部で5台持っています。仕事で使うことが多いので、ちょっとでも動作が遅くなったりフリーズしたりするストレスを感じたくなくて、少しでも性能のよさそうなものが出たらどんどん買い替える。だいたい1年周期ですね。バッテリーの持ちや、頑丈さも重要ですが、見た目やデザインも大切。1日中画面を見ていることも多いですから、やっぱり見ていて楽しかったり、快かったりする方がいいですよね。

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――弁護士のお仕事のほかには、ノートPCをどのようにご活用されていますか?

八代 ラジオで紹介する予定の映画のDVDを見たり、アーティストのCDを聴いたりすることも多いです。大学院の講義でもいつも使っています。資料も自分でパワーポイントを使って作っていますし、インターネットも講義中に使います。重宝しているのはコロンビア大学のライブラリーのサイト。これまで著作権侵害で争われた曲をMIDIで聴けるようになっています。

――その、東大大学院の講師はどのような経緯でお受けになったのですか?

八代 教えているのは、情報学環コンテンツ創造科学産学連携プログラムという、世界に通用するプロデューサーを育てるというコンセプトの講座です。著作権関係やコンテンツ系を専門にしている弁護士は、日本では僕が知る限りでも片手で数えるくらい。みなさんだいたいほかの大学で先生をされているので、それで僕に声がかかったのだと思います。