エンタテインメント界の常識・非常識をデータで解き明かす

 07年の『花より男子』『花ざかりの君たちへ~イケメン♂パラダイス~』出身者の活躍や、『ごくせん』新シリーズの高視聴率獲得など、“イケメンブーム” の勢いは08年もとどまることはなかった。そこで、U-30(30歳以下)の男優のなかで、いま誰が人気なのか、主な20人をピックアップし、「人気度」を比較した(下表)。ここでいう人気度は、「認知度」と「関心度」から算出した指数で、「どれだけ多くの人を引きつけられる力があるか」の強さを示す。下表は、8月度の人気度を基にランキングにした。

人気度が上がっているU-30男優は?

U-30男優の人気度を3カ月ごとに調査し、8月の結果を基にランキング。2期連続で上昇した男優は「赤」で強調。年齢は08年12月31日時点

 1位が上地雄輔、2位が松本潤、3位が小栗旬となった。なかでも2月から半年で倍以上のポイントに躍進したのが上地雄輔だ。背景には、バラエティ番組出演や羞恥心としての活動があるので、他の俳優と同列に比較することはできないが、こうした人気度アップが、10月クールでドラマ2本に抜てきされたことへとつながった。

「人気度」が半年で2倍に

 そのほか半年で10ポイント以上上昇したのは、7位の佐藤隆太と11位の市原隼人。2人はいずれも4月クールの『ROOKIES』に出演(佐藤は連ドラ初主演)。このドラマは、ヒットの目安といわれる平均視聴率15%にわずかに届かなかったが、熱心なファンをつかみ、DVDの出荷数が累計で20万本近くに達した。放送された7月末にかけて、2人の人気度は飛躍的にアップした。

出演者にスター不在と言われた『ROOKIES』だが、逆に、佐藤隆太や市原隼人ほか、ここから人気に火がついた(画像クリックで拡大)

 一方、人気度の基になる各男優の「認知度」と「関心度」の関係を見たのが下記のグラフだ。速水もこみちは、認知度は最も高いが、関心度がそれほど高くなく、逆に玉木宏は認知度こそ20人中6番目だが、関心度は高く求心力がある男優といえる。

U-30男優20人のうち今旬と言えるのは誰?

8月度に調査した各男優の「認知度」と「関心度」を基にプロット。認知度は、男優の「名前も顔も知っている」と回答した割合(%)。関心度は、そのうち男優のことを「とても見たい・知りたい」と「見たい・知りたい」と回答した割合(%)

 そのほかでは、人気度が急上昇した上地雄輔、佐藤隆太、市原隼人の3人、松山ケンイチ、瑛太らの関心度が高く、今旬な男優といえるだろう。

 10月クールでは水嶋ヒロと三浦春馬の急成長株2人が連ドラで初主演。それぞれの認知度と関心度が、今後どのように高まっていくだろうか。“好敵手”の存在は、彼ら自身に一層の輝きをもたらすのは間違いない。

調査
概要
「人気度」は、タレントの「認知度」と「関心度」を掛け合わせた値。その男優に、どれだけの人たちが引きつけられているか「強さ」を示す指数。株式会社アーキテクトが、年4回実施している「アーキテクト日本タレント世論調査」からデータを引用。同調査のデータを入手したいマスメディア/業界関係者の方は、株式会社アーキテクト(03-6888-1111/担当:坪坂)、もしくは日経エンタ!編集部(03-6811-8622/担当:吉岡)までお問い合わせください。

※この記事は日経エンタテインメント!(1月号)より転載しました。