ビジュアル系は日本独自の芸能文化?

 でも、考えてみれば、これは不思議な現象なり。

 ロックミュージックも、元祖ビジュアル系と言われるヘビメタバンド「KISS」もメイド・イン・USAのはず。かつて日本人はロック文化を輸入して、一生懸命エレキギターを練習したり、先生に怒られながら髪を伸ばしたりしていたのだ。それが、いつの間にやら、れっきとしたオリジナル文化「ビジュアル系」を磨きあげ、輸出するようになっている。

 すごいぞニッポン!……けど、なんで??

 ちまたでは、ビジュアル系のルーツは、

歌舞伎である (派手な隈どり、男の役者が女を演じるスタイル)
演歌である (女の切ない気持ちを男の歌手が歌うところ)
宝塚歌劇である (豪華絢爛な衣装と化粧。女が男を演じる点も)

 ……なんて、いろんな見方があるようだ。

 確かに日本には性の境目を超越する芸能文化が育つ土壌があるのかもしれない。もしかしてそんなところにクールジャパンの謎をひもとくヒントがあるような気もするなぁ。

 これは取材をしなくては!

 ……でも、誰を取材をすればいいの?

 こんなときのリサーチャーの原則は、「ゲームショウで外国人を取材せよ――世界最大のゲームショウに潜入!前編」にも書いた通り、「よく知っていて」「教え方も上手で」「同じことを何度聞いても怒らない」人を見つけること!

 というわけで、早速、勝手知ったる「日経エンタテインメント!」編集部へ電話(編集部注:リサ子は「日経エンタテインメント!」にも連載コラムを持っています)。音楽担当のジェントルマン、Yデスクに「海外で人気のビジュアル系バンドを教えてもらえませんか」と相談してみた。

 Yデスク「ピッタリのバンドがあるよ!」。それこそが「アンティック-珈琲店-」なる、かわい~いビジュアル系バンドなのであった。

「アンティック-珈琲店-」は2008年4月号の日経エンタテインメント!にも取り上げられています。(画像クリックで拡大)