ストレスフルな毎日を過ごすオフィスワーカーのみなさんに代わり、仕事の合間にできるリフレッシュ&リラックス法を探る本シリーズ。今回のテーマは「チョコレート」。「パリで暮らしていた頃にショコラ(フランス語でチョコレートのこと)に出会い、何気なく口にするうちにすっかり虜になってしまった」という、ショコラ研究家の小椋三嘉さんに話を伺いました。

「オフィスでリラックスしたいときに口にするなら、チョコレートはまさにうってつけです。口の中ですぐにとろけてなくなってしまうほどの大きさでも、驚くほどのパワーを発揮してくれるんですよ」と言いながら、小椋さんは約3センチ四方の板チョコを手にしました。

「チョコレートってクリスマスやバレンタインなど、幸せな記憶と結びついているせいか、見ただけでいい気持ちになりますよね。そして包みを開き、香りをかぐとなんだかほっと癒やされる。このくらいのサイズの正方形の板チョコを『カレ』といいますが、コーヒータイムにカレを一口、これだけで脳は確実にリフレッシュされます」

おぐら・みか チョコレート&食文化研究家、エッセイスト。1988年から1999年までの12年間パリに暮らす。パリ第4大学フランス文明講座、パリ第3大学言語学研究課程修了。著書に『ショコラが大好き』(新潮社)『チョコレートものがたり』(東京創元社)、『チョコレートのソムリエになる』(集英社)などがある(画像クリックで拡大)

「フランスのレストランやブラッスリーで食事をすると、たいてい食後の温かい飲み物にカレ(小さな正方形の板チョコ)がついてきます」と小椋さん(画像クリックで拡大)

 というのも、チョコレートの苦味成分であるテオブロミンには、穏やかな興奮作用があり、血管を拡張させて血流をあげるから。さらに、大脳皮質に働きかけで幸福感をもたらす神経伝達物質であるセロトニンの分泌も促すとのこと。

「だから、気持ちをリラックスさせるのと同時に、シャキッと引き締まった気分にもなれる。集中力や記憶力を高めることもわかっています」