パソコンの利用環境を見直す5つの項目

 早速、疲れ目対策の方法を見ていこう。ポイントは5つある。まず見直したいのは「液晶の明るさ(輝度)」だ。先の調査結果からも分かるように、輝度が高いままで利用していると目に大きな負担がかかる。最近の液晶は、映像や画像をきれいに表示するためにとても明るくなっている。ノートパソコンなどの場合も、出荷状態では輝度が一番高くなっているのが普通だ。確かに明るい液晶は、画像や映像を見るのには適している。しかし、そのままの明るさで仕事に使うのは問題だ。

 WordやExcelなど、テキスト中心の作業なら、あまり明るい液晶は必要ない。適切な輝度は、室内の明るさが300~500ルクスのオフィスなら、モニターは100~150cd/m2程度と言われている。といっても、どのくらいまで下げればいいか、分かりづらいだろう。そこで、簡単なセッティング方法を紹介したい。

 利用するのは1枚のコピー用紙だ。コピー用紙を液晶の横に並べ、紙と液晶がだいたい同じくらいの明るさに感じるまで輝度を下げていく。厳密に同じにしようとがんばる必要はなく、だいだい同じくらいなればOK。これまで最高輝度で使っていた方なら、かなり暗く感じるはずだ。写真などを見ると発色も悪く感じてしまうだろうが、目への負担を考えると液晶は明る過ぎないほうがいい。写真や映像を見る時は輝度を上げ、仕事をする時は輝度を下げる。目的に応じて輝度を使い分けることが目への負担を減らす第一歩だ。

 次のポイントは、液晶ディスプレーの高さ。もし、液晶を見上げる形で利用していたり、液晶が真正面にあり目線がほぼ水平なら、視線が下向きになるまで液晶を下げよう。目安は液晶の天井部が目の高さより下にあること。やや下向きの視線で液晶を見ることで、目の乾きを和らげ、首への負担を減らすことができる。

 3点目は目と液晶ディスプレーの距離。外出先のカフェなどで、ノートパソコンを利用しているビジネスマンを見ていると、たまに液晶をのぞき込むようにして作業している人を見かける。当たり前の話だが、目とディスプレーの距離は近過ぎると目に負担をかける。少なくても40cmは目を離すことが望ましい。4点目はパソコンを利用する姿勢。イスに浅く腰掛けて作業するのは、やってはいけないことの代表格。目だけではなく腰への負担も大きくなる。イスには深く腰掛けて、足は床に接地していることが大切だ。

 最後は液晶ディスプレーに外光や照明が映り込まないように調整すること。窓際にデスクがある人は、モニターの角度を調整したり、ブラインドなどを下げて対応したい。このほか、ナナオでは1時間おきに10分程度の小休止をすることと、目の周りや肩、首筋などのマッサージを取り入れることを推奨している。すべてを実践することは難しいかもしれないが、まずはできることから始めてみてほしい。

適切な液晶の明るさは、室内の明るさによって変わる。白い紙を利用して画面の明るさを調整するといい(画像クリックで拡大)

パソコンの利用環境を見直す5つのチェックポイント(画像クリックで拡大)