薄型テレビを買ったのにデジタル放送を見ていない人もいる?

 着実にテレビのデジタル化が進んでいる。ただ電器店で店員に話を聞くと、薄型テレビを購入した人でも、まだアナログ放送を視聴しているユーザーが意外に多いという。地デジの視聴可能地域であるにも関わらず、アナログ放送を視聴しているというのである。

 ある地方販売店では、最近、こんな相談が増えている。

 「新たに液晶テレビを購入したのだが、アナログ放送の表示が画面に出る」

 自分で設置したユーザーのなかに、こうした例が多いようだ。

 「知識を持たない配送業者が、アナログ放送が映るように誤って接続していたり、地デジを視聴するためのアンテナを設置しないままテレビを接続している例が多い。液晶やプラズマにしただけで、古いブラウン管テレビよりもきれいに映るので、デジタル放送を視聴しているものと勘違いしている人がいる」という。

 こうした人が、今年7月以降に表示されはじめた「アナログ」の文字を見て、慌てて近くの電器店に連絡してくるのだという。

 業界内では、2011年に向けて、こうした駆け込みの問い合わせが増えるのではないか、と危惧する声がある。

 薄型テレビを購入したのに、画面の右上に「アナログ」の文字があったら、まずは電器店に相談してみるのがいいだろう。

薄型テレビを購入したのに画面の右上に「アナログ」の文字が表示される場合は、電器店に相談してみよう(画像クリックで拡大)

著者

大河原克行(おおかわら かつゆき)

1965年、東京都出身。IT業界の専門紙である「週刊BCN(ビジネスコンピュータニュース)」の編集長を務め、2001年10月からフリーランスジャーナリストとして独立。BCN記者、編集長時代を通じて、約20年にわたって、IT産業を中心に幅広く取材、執筆活動を続ける。現在、ビジネス誌、パソコン誌、Web媒体などで活躍。nikkeiBPnetの「ビジネス・フォアフロント」の連載を担当。著書に、「ソニースピリットはよみがえるか」(日経BP社)、「松下電器 変革への挑戦」(宝島社)、「パソコンウォーズ最前線」(オーム社)などがある。