iPhoneもどきが大量に出たわけ

 このような“iPhoneもどき”が登場してきた背景について少しだけ触れておこう。

 中国では最近になって、ちょっと腕のある個人や小さな工場が、携帯電話を自作するようになった。つまり携帯電話を自作できる部品や環境が整ったため、急にメーカー不詳のノンブランドの携帯電話が急増したのだ。これはMP3・MP4プレーヤーが簡単に作れるようになったから、iPodもどきが今や上海や北京をはじめ、ど田舎でまで売られるようになったのと同じ事情による。

 MP3・MP4プレーヤーは上海や北京などの大都市では、高級感のない、ちょっと薄暗くて怪しい雰囲気の庶民的な店で売られ、田舎町では堂々と目立つショーケースに入れられている。今後、携帯電話もこれと同じ状況になり、ノンブランドの携帯電話が低所得者層を中心に普及していくことだろう。

ノンブランドのMP3・MP4プレーヤー販売店(画像クリックで拡大)

田舎の携帯電話販売店。いずれiPhoneもどきが並ぶのだろうか(画像クリックで拡大)

 このノンブランドケータイは「山寨機」というが、その事情は例えばこちらの日経BPnetの記事で詳しく書かれている。デジモノやIT系メディア以外のメディアでも扱われていることから予想できるように、中国では消費者に認知されている存在となりつつある。「山寨機」をキーに検索すればほかにもこれをテーマにした記事が見つかることだろう。

山寨機の情報だけを扱うサイト「山寨機網」(画像クリックで拡大)