ciphone? 上には上がいるぜ!

 「ciphoneが出ましたよ、すごいね」で終わってしまう程度なら、“中国のモノづくり”とは言えない。ciphoneが出れば、ciphoneに追随した製品が登場してこそ、“中国のモノづくり”なのだ。WiiもどきのViiが出た後に、形状違いのViiVなる製品が出るのと同じ道理だ。

 その“期待”を中国は裏切ることはなかった。ciphoneの後に、ciphoneを意識した製品で頭に“s”の字がついた「Sciphone」という製品が登場した。頭のsの文字の由来は、Super thin(超薄型)でSuper Light(超軽量)、すなわちSuperのSから取ったもの。Sciphoneとは、文字分解すれば「Super China iphone」というわけだ。

Sciphone。世界初の薄型iPhoneもどきを自称している(画像クリックで拡大)

例によって百度の動画検索でSciphoneを検索すると、動画レポートがズラリ(画像クリックで拡大)

 Sciphoneも本家iPhoneと比べればかなりの激安。オンラインショッピングサイトではおおむね1000元未満(1万5000円前後)で販売されている。Sciphoneはメーカーのオフィシャルページはないが、結構中国では認知されているようで、Sciphoneもciphoneも中国大陸版Wikipediaこと百科事典サービス「百度百科」で登録され、紹介されている。

中国の人気オンラインショッピングサイト「淘宝網」でも多数販売されている(画像クリックで拡大)

 背面に「アップルのロゴ」を勝手に付けるほどのiPhoneもどきっぷりは、ciphoneとSciphoneともに互角。ciphoneとSciphoneで異なる点として、本体サイズがSciphoneのほうが薄く軽いのに加え、Javaへの対応(Sciphoneは対応、ciphoneは非対応)、質感(ciphoneのほうが良いらしい)、デジカメの画素数(ciphoneは200万画素、Sciphoneは130万画素)などが既にレポートとしてあがっている。また、全体的に見れば、ciphoneのほうが本家iPhoneに似ているらしい。

 ここまで安いと買ってみたいと思う読者もいるだろうが、残念なことにこれらはiPhone初代と同様にGSMしかサポートしておらず日本では利用できない(対応言語としても中国語と英語しか対応していない)。これは中国においてGSM方式の携帯電話利用者が圧倒的多数派となっているから仕方ないところ。中国における3Gは、現状のところ中国独自で世界的には超マニアックなTD-SCDMAという方式しかなく、将来的にサービスが開始されるだろうW-CDMA(日本ではNTTドコモやソフトバンクモバイルが採用)もサービス開始時期は未定だ。従って、中国メーカーが3G版ciphoneを作るとしても、かなり先かと思われる。