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コンパクトなトップスにルーズなボトム、トレッキングシューズと下に行くにつれてボリュームが出てくるスタイル。スキニーパンツの反動か、最近はややルーズなパンツが増えてきた(画像をクリックすると、各アイテムのブランドなどのデータが見られます)

 「頭」にポイントを持ってくるスタイリングが、ここ1年で急増。これは女性、男性どちらにも共通することで、女性の間ではシュシュやカチューシャが、男性の間では中折れハットやワーク帽がトレンドになっている。そんななか、特に今年の夏、男性を中心に多く見られたのが、ヘアバンドだ。

 女性のアイテムというイメージが強いため、男性が着用すると聞くと違和感があるだろう。実際、男性が着用しているヘアバンドも男性用に作られたものではなく、パイル地で伸縮可能といった具合で、女性が洗顔など、髪が邪魔な時に使用するものがほとんどだ。

 これまでヘアバンドが男性に流行らなかったか、と言われれば、そうではない。実は、90年代に渋谷センター街に現れた「チーマー」の間で一時期大流行した。理由は簡単で、そのころの髪型は“ロンゲ”(長髪)がトレンドで、髪をまとめるためにへアバンドが使われていたからだ。

 ゴムやピンでなくヘアバンドだった理由は、ゴムでまとめられるほど伸びきらない状態で髪をまとめるにはヘアバンドが一番有効だったためだろう。B系(ヒップホップ、R&B系)ファッションに身を包み、ヘアバンドを目深に被るスタイルがある程度確立していたことを考えれば、コーディネートのアクセントとしても活用されていたのかもしれない。