水上の美を競う“芸術スポ-ツ”、シンクロナイズドスイミング。演技におけるメイクの役割を第1回で紹介した。今回は、日本シンクロのオフィシャルサプライヤーの一つ、化粧品メーカー「コーセー」のビューティーサポート活動をリポート。同社は製品提供にとどまらず、美容のスペシャリストが定期的に選手の合宿先を訪れ、プールでの練習で傷みがちな肌や髪への「ふだんのお手入れ」を指導。メイクの土台となる肌の体力づくりからサポートしている。

スポーツ専用メイクの製品提供に限らず、美容全般を広くアドバイス

 第1回でお伝えしたように、シンクロ日本代表の競技用メイクは、専属のメイクアップア-ティスト・木下ユミさんが10数年来プロデュースしている。コーセーは日本シンクロのオフィシャルサプライヤーとして、2006年4月から支援活動を展開している。

 コーセーは、1981年に「スポーツ専用ブランド」を業界で初めて発売した化粧品メーカーだ。当時から『スポーツ ビューティ』のブランド名で、テニスやエアロビクスなど時代の華となるスポーツをさまざまな形で支援してきた。

 現在は、日本シンクロの応援団となり、同シリーズ『スポーツ ビューティ ファシオ』の製品提供で北京五輪メイクをサポート。ファシオは特に、汗や水、皮脂に強いウォータープルーフの機能性と、トレンドを意識した色揃えというファッション性が特徴で、「水に落ちない目ヂカラ」の効果的なアピールを狙う。

 ITpro情報によると、「中国のコスメ市場は、日本の化粧品クチコミサイト『@cosme(アットコスメ)』に比べ規模は劣るものの、女性ユーザーによるクチコミ力が急激に伸び、特に日本の化粧品の人気が高い」そうだ。日経新聞の記事「北京五輪商戦を追う」(2008.7.8日刊13面)では、「(コーセーは)口コミを通じ中国富裕層への浸透を図る。中国の化粧品市場は約1兆5000億円。コーセーは5年後をメドに売上高を現在の2倍強の150億円に増やす」と伝えている。

コーセーがシンクロ日本代表に提供している『スポーツ ビューティ ファシオ』アイメイク用化粧品。2008年5月新発売のリキッドアイライナ-なども北京五輪メイクに使われる。左から「スポーツ ビューティ ファシオ ダブルダズリングアイズ」「スポーツ ビューティ ファシオ ラッシュスタイルパーフェクター」「スポーツ ビューティ ファシオ ハイパーステイマスカラ(カールボリューム)」「スポーツ ビューティ ファシオ リキッドアイライナーN(ウォータープルーフ)」(画像クリックで拡大)

 ところで、コーセーのサポートはこうした「メイクアップ品(アイライナーやマスカラなど)」の製品提供にとどまらない。肌を健康に、キレイに保つ日頃のお手入れに必要な「基礎化粧品(化粧水や乳液など)」から提供し、スキンケアを中心に美容全般で広くアドバイスしている。

 シンクロ選手は、合宿では1日8時間もプールで過ごすため、特に肌や髪が傷みやすい。選手自身からも「肌のトラブルに悩んでいる」との声が上がったのがその理由だ。