翌日は紹興酒の里、紹興へ。紹興酒というのは、フランスのシャンパンがシャンパーニュで造られたスパークリングワインであるように、紹興で造られた老酒しか名乗ることができない固有の名称だ。その歴史は古く、2400年も前から醸されている。

 杭州から紹興までは車で40分ほど。途中、4階建ての真新しい豪邸がたくさん建っているのが見えた。朱さんによると、このあたりの農家の家だという。中国沿岸部の農家はずいぶんと豊かなようだ。

 着いたのは、浙江塔牌紹興酒廟の工場。工場といってもステンレスタンクが並ぶ近代工場ではなく、並んでいるのはカメや壺。ここは紹興の中でも、100%手造りで紹興酒を造っている唯一の工場なのだ。最近は温度管理のできるステンレスタンクで、一年中紹興酒を造る工場が多い中、手造りにこだわる塔牌では、11月下旬から2月上旬までの冬場しか仕込みをしない。そのため残念ながら、訪れたときは仕込み作業は行われていなかった。

訪ねた紹興酒工場の前で朱さんと記念撮影(画像クリックで拡大)