Bluetoothヘッドセットの普及に影響を与えるのは?

-現在、Bluetoothヘッドセットはどのようなユーザーに利用されているのでしょう?

村田氏:ヤングエグゼクティブやテクノロジーをある程度理解している人が、携帯電話で通話をしたり、パソコンでSkypeなどを利用するため、インターネット通販で買うという傾向が強いですね。また最近では地方でも利用が広がっていますが、こちらは主に若い人が車でのハンズフリー通話用として購入されるようです。そのため、パソコンを持っていないという人に利用されるケースも増えているといえます。

 ただし、都市部と地方ではヘッドセットの売れ筋も異なります。後者の場合、どちらかというとローコストモデルの方が売れ筋となる傾向があるので、Discover 925は前者がターゲットの中心となるでしょう。

-国内でもBluetooth対応機種は増えてきましたが、まだ積極的に利用されるまでには進んでいないように感じます。こうした状況を、どのように捉えていますか?

村田氏:弊社は改正道路交通法が施行された2004年からBluetoothヘッドセットの販売を始めましたが、 日本ではBluetooth自体の認知度が低く、トーンダウンしていた時期もありました。ですが現在では携帯電話やヘッドセットだけでなく、パソコン向けのマウスやキーボードなどでもBluetooth対応製品が増え、理解も進んできているように感じています。

 既にBluetoothヘッドセットが普及している欧米でも、10数年前は「こんなものは使われない」と言われていましたが、一度火がつくと口コミなどで一気に広がっていきました。特にアメリカは車社会なので、Bluetoothヘッドセットが多く活用されています。例えば私の友人などは車の中でも電話をするのが好きなので、通勤時や帰宅時、そして車から降りて仕事をする時もBluetoothヘッドセットを使っています。

-特に屋外でのヘッドセットの利用に関しては、まだ違和感を抱く人が少なくないようです。ユーザーに「最初の一歩」を踏み出させるには、どのような取り組みが必要でしょう?

村田氏:以前のヘッドセットの中には、大型でカブトムシのような形をしているものもありました。ですがそうした状況も変化しており、今回のDiscovery 925のようにファッショナブルでカラフルなデザインのものが登場するようになりました。ヘッドセットのデザインの変化によって、従来とはテイストの違う人が使ってくれるようになれば、ユーザー層にも幅が出てくるのではないかなと思っています。

-Discovery 925の発売は7月11日と、iPhoneの発売に合わせているようですが、iPhoneもヘッドセットの普及に大きな役割を果たすと考えられますか?

村田氏:そう思います。iPhoneは通話ができるとはいえ、一般的な携帯電話と比べると「本体をそのまま持って通話する」というスタイルでの利用には適していません。そうした場合にヘッドセットがあれば、通話しながら操作もできるので、非常に便利だといえるでしょう。

 実はアメリカのApple StoreでDiscovery 925が販売されているのですが、ユーザーからの評価が非常に高く、Customer Reviewで5つ星の評価を頂いています。iPhoneと同時にこの製品を購入する人も多いようで、Apple Storeの中のヒット商品の1つになっているのです。

 日本のアップルストアで販売されるかどうかは未定ですが、販売できるよう頑張って営業をかけていこうと考えています。またアップルストアだけでなく、実際にiPhoneを販売するショップでも取り扱ってもらえるようになれば、国内でも大きな効果が生み出せるかもしれません。

-ありがとうございました。

都内で行われたDiscover 925の発表会のプレゼンテーション資料より。Discover 925がiPhoneと同じ日に発売を行うことからも分かるように、iPhoneがBluetoothヘッドセットの普及に大きな影響を与える可能性もありそうだ(画像クリックで拡大)