好評いただいているこの「J-POPメタル斬り」が単行本になりました! ぜひ、みなさんもチェックしてください!

 今回メタル斬りするのは、今後の活躍が期待される注目のニューアーティストたち。ゴスロリファッションに身を包みチェロを弾きながら歌う「分島花音」、バンド全員がメガネ姿という4人組「monobright」、そして“30年後の18歳”という設定の「元気ロケッツ」。ビジュアルや設定がとても特徴的な3組だが、果たしてそのサウンドはマーティの耳にどう聴こえるのか?

 また、現在発売中の「日経エンタテインメント!」7月号(表紙・絢香)では「絢香」「アクアタイムズ」「柴咲コウ」を分析しています。こちらもどうぞ。

 08年ももうすぐ折り返し地点。今年もJ-POPには注目のニューアーティストたちがどんどん登場してるよね。そこで今回は、最近話題を集めている3組のニューアーティストの新曲を聴いてみました。

 まずは分島花音(わけしまかのん)の『still doll』で、これはとりあえず、ジャケ買いです(笑)。日本が世界に誇れるサブカル、「ゴスロリ」っぽいファッションも最高なんだけど、それ以上にびっくりしたのは、彼女が抱えている大きな楽器。そう、彼女はなんと、チェロを弾きながら歌う、J-POP史上初の“チェロボーカリスト”なんだよ。

分島花音
『still doll』
アニメ『ヴァンパイア騎士』エンディングテーマ。「イメージとサウンドの印象が強いから、デビューとしては大成功。2曲じゃ足りない、もっと聴きたいって思いました」。

 チェロはギターと同じ弦楽器だけど、もともとクラシック音楽用だから、ポップミュージックの世界でメインの楽器として使われることはまずありません。たまに、すごく予算のある大物がアンプラグドライブをするときに使うくらいかな。マドンナの『エヴィータ』のサントラに収録されてた『ユー・マスト・ラヴ・ミー』では、チェロが印象的に使われてたよね。ただ、それにしたってマドンナが弾いてたわけじゃないし、なにしろ楽器のサイズがデカいから、歌いながら弾くのはめちゃくちゃ大変なはず。それを19歳の女の子がやっちゃうなんて、すごすぎじゃん。こんな冒険的なことは、日本でなくちゃできない気がします。

 今回の『still doll』は、コード進行も全体の曲構成もビジュアル系っぽい作りになっていて、そのへんは、プロデューサーのManaさん(元MALICE MIZERのリーダーで、現在はソロプロジェクトMoi dix Moisとして活動中)の影響がかなり感じられます。個人的にはもっとロックっぽいアレンジでも面白いと思うし、いったいどんなアーティストに成長していくのか、今後も楽しみに見守っていきたいです。