ユニークな東京ディズニーリゾートのサービス

 大手企業がTwitterを活用している興味深い事例としては、5月19日から開始された、ディズニーワールド&東京ディズニーリゾートによる「Twisney」もある。Twisneyが「Twitter」と「Disney」を組み合わせた名前であることから分かるように、Twitterを利用してディズニーワールド&東京ディズニーリゾートのライブ情報を発信するものだ。

 TwisneyがNHK_onairと異なるのは、運営側からの情報発信ではないという点だ。東京ディズニーリゾートの来場者がTwitterの会員である「twisneyjp」に向けて「今からスペースマウンテンに乗ります」といった「つぶやき」を発信すると、それが東京ディズニーリゾートのマップやリストに表示される。

 Twisneyには、ケータイで撮影した写真とメッセージを指定のアドレスに送ることもできる。メッセージはマイクロソフトの地図検索サービス「Virtual Earth」のマップ上にも反映できるし、写真は写真共有サービス「Flickr」に自動的に投稿される。

 Twitterは普通にWebページから見ていると、つぶやきをまとめたミニブログのようだが、実はそれは「Twitter API」の1つの表現にすぎない。つまり、Twitterの本体はAPIであって、それを各種のマッシュアップに利用するのが本来の利用方法と言える。

 「つぶやき」を企業の各種サービスに組み込むという新しい利用法は、大資本への売却がうわさされるTwitterの企業価値をさらに高めることになりそうだ。

来場者が発信した情報がマップ上に表示されるサービスは、本国のディズニーランドに次いで2番目に東京ディズニーリゾートで開始された(画像クリックで拡大)

著者

佐藤 信正(さとう のぶまさ)

テクニカルライター。1957年東京生まれ。国際基督教大学卒業後、同大学院で言語学を学ぶ。小学生のときにアマチュア無線技士を免許をとり、無線機からワンボード・マイコンへ興味を移す。また初代アスキーネットからのネットワーカー。通信機器や半導体設計分野のテクニカルライターからパソコン分野へ。休刊中の「日経クリック」で10年間Q&Aも担当していた。著書「Ajax実用テクニック」「JScriptハンドブック」「ブラウザのしくみ」など。