大画面テレビで撮影した映像を楽しんみると……

 HDR-TG1で映像で撮影や再生を試してみたが、それだけで終わりではない。大画面テレビで再生して楽しんでこそ、ハイビジョンの高精細映像も生きてくるというものだ。

 撮影した映像を大画面テレビで楽しむには、ケーブルを直結して再生するのが最も簡単な方法だ。製品本体にはHDMIミニ端子を備えており(HDMIケーブルは同こんしない)、ハイビジョン出力対応のD端子ケーブルも付属しているため、製品購入時の状態から大画面で楽しめる。また、HDR-TG1には充電、AV出力、PCとのUSB接続を一体化したクレードルも付属しているので、使用しないときもスマートな収納が可能だ。

クレードルにセットすれば充電しながらスマートに接続。オプションではなく標準添付な点は良い(画像クリックで拡大)

本体はUSB端子とアナログ映像(D端子でハイビジョン出力も使用可)・音声出力。HDMI端子はないが本体側の端子をそのまま使える(画像クリックで拡大)

HDMI端子はビデオカメラでは主流になってしまった不便なHDMIミニ端子で、ケーブルも付属しない。以前キヤノンの「iVIS HF10」のレビューでも使った「HDMI-mini HDMIアダプタ」に再登場してもらった(画像クリックで拡大)

 テレビとの接続も終わり、さあ大画面で再生してみようと思ったら落とし穴が一つ。なんと、リモコンが付属していない。

 「撮影して終わりではなく実際に大画面テレビで見るまで」の流れでビデオカメラを触ってみると、リモコンの付属はある意味“必須”だ。大画面なら少なくともテレビから1.5mくらいは離れないと、正面から画面を見られず操作性という点でも困る。ケーブルに気を使いながら腰をかがめてHDR-TG1を操作するのは非常にカッコ悪い。

 あわてて公式サイトを調べてみると「<ブラビア>のリモコン一つで”ハンディカム”を快適操作」……とある。同社の液晶テレビ「BRAVIAシリーズ」の最新モデルなら、テレビ付属のリモコンを使えるのだが、他社のテレビと組み合わせるとそれはできない。大画面よりも、周辺機器感覚でPCの横に設置してほしいのだろうか?(PCに取り込む前提なら確かにリモコンは不要だ)

テレビのすぐ近くにセット。ちなみに再生だけなら、すぐ後ろに映っているPS3に撮影したメモリースティックPRO DUOを差し込んで見ることも可能だ(画像クリックで拡大)

HDMIケーブルで接続したら、設定なしですぐハイビジョンで映せる。リモコンが付属しないため、操作するたびにテレビの目の前まで行かなければならないのはやはり手間に感じる(画像クリックで拡大)

ハイビジョンのキレイな映像はやっぱり大画面で楽しみたい。HDR-TG1は5.1ch収録なので、何気なく撮影した映像の音までもリアルだ(画像クリックで拡大)

 さて、撮影・再生の流れまで使ったら次のステップは「保存」。「HDR-TG1はPCと組み合わせて使ってほしいのかも」と書いた直後で恐縮だが、ビデオカメラの映像はPCには持ち込まず、AV機器だけで完結させるべきというのが筆者の持論だ。付属のPC向け取り込みソフトの「Picture Motion Browser」の出来もなかなか良いものの、AVCHDの映像は非力なノートPCなどで取り込んで再生するには少々ツライ。独立型のDVDライター「VRD-MC5」も用意されているが、専用オプションで今さらDVDに記録というのも気が進まないし、単体での再生に対応していないのも残念だ。

 そこで出番があるのは、やはりハイビジョン保存の主役であるBDレコーダーだろう。次回はソニーBDレコーダーの最上位機種「BDZ-X90」と組み合わせて、ハイビジョン保存に挑戦してみよう。

ソニーのデジタルHDビデオカメラレコーダーHDR-TG1の実用度は?

★★★★☆(5点満点)

コンパクトでも実力派の映像といい、モノとしての仕上げの良さといい、これは素直に欲しい。大画面ユーザー的には他機種なら付いてるリモコンが付属しない点は大きなマイナス。それを気にせず使えるなら★5つ付けてもいい。

著者

折原一也(おりはら かずや)

雑誌編集者からAVライターに転身。専門誌などでテレビ、次世代ディスク、ホームシアターなどを手がけ、時には若手AV評論家と呼ばれることもある。