パソコンの普及やテレビ&コンピュータゲームの人気で目を酷使する場面が増えている。これに伴ってその数が急増しているのがドライアイ。さらにドライアイと同様に増えているのが眼精疲労だ。そこで、今回はドライアイと眼精疲労の専門外来を訪ねてみた。

 ドライアイとは文字通り、涙の量が減り、目が乾いた状態。パソコンやゲームは画面を集中して見つめることが多いが、人間は集中するとまばたきの回数が減少し目が乾燥してしまうのだ。また空調が整ったオフィスが遠因となることもある。特にエアコンの吹き出し口に近い場所にデスクがある人は、涙も蒸発しやすく目が乾燥した状態になりやすい。

 人間は1分間に約20~30回のまばたきを繰り返すが、このときに涙腺から涙が分泌される。涙は薄い膜となって目の表面を覆って乾燥やゴミ、細菌などから目を守る役割があるが、この涙が乾くと角膜とまぶたに摩擦が生じ、角膜に傷が付いてしまう。しかし、初期の段階では目が開けていられないほど痛いといった分かりやすい症状が出ないので、気が付かないまま見過ごしているケースも少なくない。なんとなく目に疲労感がある、目がゴロゴロする、充血する、光がまぶしいといった違和感をしばしば感じたらドライアイの可能性がある。

 今回、受診したドライアイ外来がある加藤眼科の加藤卓次医師は「ドライアイの原因はコンタクトレンズの長時間使用など、さまざまですが、涙の不足や目の表面の乾燥が大半を占めます。涙の量の減少は服用している薬の副作用や加齢による影響もありますが、内臓疾患やシェーグレン症候群の可能性もあるので注意が必要です」と説明してくれた。

 シェーグレン症候群とは、涙腺や唾液腺などの外分泌腺の障害で、眼球や口腔が乾燥する膠原病のひとつの自己免疫性疾患だ。単なる目の乾燥と軽視していると危険だ。シェーグレン症候群かどうかは、さらに精密な検査で調べれば分かる。治療は眼科では行えないため、ほかの病院を紹介してもらうかたちになる。