カメラマン3人による気になる評価は?

塙 真一

あ~、どこか旅に出たい! ぽかぽか陽気が続くと、そんな気分になってくるよね。
星 智徳

季節の変わり目は、カラダも不調になり気味に…。でも、お酒はやめられません!
磯 修

先日、矢口真里チャンのイベント取材に。こういう時は、高いレンズが欲しくなるなぁ。

このFX500のウリは、なんといってもタッチパネルによるAF/AEができる「タッチ動体追尾AF/AE」だ。液晶モニター上の被写体を指でタッチするだけで、AFがそこをロックオンしてくれるし、フレーミングを変えても被写体を追い続けてくれる。 「タッチ動体追尾AF/AE」がすごい。被写体にもよるが、食いつきはかなりよく、ニコンの「D300」などが搭載する3D-トラッキングなんて目じゃないぐらい(笑)。タッチパネルを使っていろいろな操作ができるのも、なかなかおもしろい。 基本的な機能は「DMC-FX35」と一緒だが、画面タッチで指定した被写体を追いかる「タッチ動体追尾AF/AE」が大きな特徴だ。少しぐらいならば被写体がフレームアウトしても追いかけ続けるなど完成度は高く、見ていてもおもしろい。

ISO400程度まではノイズもそれほど気にならず、解像感は高い。青空などの発色も良く、画質で大きな不満はない。ワイド端での歪曲収差の少なさにも驚かされる。気になったのはテレ側でのボケ味で、コンパクト機とはいえボケがうるさい気が。 ちょっとノイズっぽい画質だが、感度を上げてもそれほどノイズが目立ちにくい処理がなされているのはお見事。また、望遠側でちょっと柔らかい描写になるが、気になるほどのものではない。このクラスとしては十分な画質だと感じる。 精細さや階調の再現はなかなかで、全体の画質はかなり高い。高感度ノイズもうまく抑えられており、ISO800もガンガン使ってよいのでは?と思わせてくれる。「LUMIXの画質はあまり好きじゃない」と考えていた人も一見の価値アリ。


タッチパネル液晶というと、ほとんどの操作をタッチで行うような印象を受けるが、実は従来通りの操作が大半。慣れれば不自由はないが、どれがタッチ操作でどれがボタン操作なのか迷う。従来のLUMIXとほぼ同じ操作だと思ってよい。 タッチパネルでAF/AEを合わせたい場所を指定したり、露出補正や絞り値まで設定できるのはおもしろいのだが、メニューはあくまでボタン操作となっている。このボタンが大変に押しにくい構造になっているのがマイナスポイントだ。 タッチパネルを取り入れつつ、使い慣れた4方向ボタンを残した点は◎。ただし、メニュー画面は明らかにタッチパネルの方がスマートだと思うのに、ボタン操作のみとなるなど、練り込み不足も見られる。2通りでの操作ができればベストか。



幅と奥行きに関してはDMC-FX35とほぼ同等なのだが、高さが約5mmほど高いためか、はたまた直線的なデザインのためか、かなり大きく見えてしまう。直線を多用したデザインは好みが分かれるかもしれないが、私は格好いいと感じる。 3型の液晶モニターとボタンを背面に配置しているため、ボディーはかなり大きい。さらに、角張ったデザインがボディーサイズをさらに大きく見せているような気がする。たくさんのパーツが組み合わさった感じで、すっきりとしていないのが残念。 FXシリーズといえば女性好みの流線型デザインだが、FX500はスクエアなデザインが特徴。曲線を多用した昨今のコンパクト機に飽きてきた男性にはピッタリかも。ボディーは確かにぶ厚く重いが、これぐらいの方がかえって使いやすい。

タッチパネル液晶を採用するという点だけで見ると、やや割高感があることは否めない。発売時期は少し古くなるが、同じようなクラスの「DMC-FX100」が2万円台後半で買えることを考えると、もう少し手ごろな価格を実現してほしいと感じる。 大型のタッチパネル液晶を採用している分高くなるかと思いきや、カメラ量販店で4万円台半ばという価格となっている。25mm相当の広角レンズや5倍ズームであることなどを考えれば、それほど割高感はないといってもよいかもしれない。 量販店では4万円台半ばと、近ごろのコンパクト機では高めの価格だ。FX35との価格差は1万3000円ほどあるが、「大型タッチパネル液晶」「タッチ動体追尾AF/AE」「5倍ズームレンズ」「高級感のあるデザイン」などのプレミアムを考慮したい。

タッチパネル液晶というと、すべてをそれで操作できる初心者モデルと思われがちだが、このカメラは撮影を楽しみたい中上級者モデルという位置づけだ。だが、その割にはダイレクト感に欠ける操作系が残っているという印象も受ける。おそらく、初心者にも分かりやすくという親切設計なのだろうが、これが逆に軽快感を損なっているのではと感じる。 タッチしたところにピントを合わせたり、絞りや露出補正までタッチパネル操作でやってしまうのがおもしろい。だが、他社のタッチパネル搭載モデルとは違って、あくまでボタン操作が基本となっている。この辺の潔さのなさが、どっちつかずなカメラにしてしまっているような気がする。このへんが松下電器産業らしいのかもしれないが…。 競合機種となるリコーの「R8」や富士フイルムの「FinePix F100fd」と比べてとんがった印象には欠けるが、総合的な満足度は高いと思う。LUMIXならではの簡単撮影機能のみならず、マニュアル撮影機能も充実しているので、「家族も自分も満足して使えるカメラが欲しい」という人に最適か。ちょっと高めだが、即買いしても後悔しないハズ。
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松下「LUMIX DMC-FX500」、
タッチパネルの使い勝手&画質を徹底解剖

上田カメラマンが、FX500の画質や操作性などを徹底的にチェック。ISO100~1600までの感度比較画像も掲載しているぞ。