じゃんけん酒飲みゲームでフラフラに

獅子山(画像クリックで拡大)

 麓には、なぜかあの朝の運転手が再び待っていた。これからみんなで獅子山に行くという。獅子山は格姆(ガンム)女神が棲むといわれ、旧暦7月25日には、モソ族最大の祭りが行われる場所だ。さっきいた山の上からちょうど向かい側に見えた獅子山は、上の部分が切り立った壁のような独特の形をしていて、神々しい姿だった。

 運転手のおじさんは、今朝以上の悪路を張り切って運転していく。粘土質の道がぬかるんでグチャグチャになり、ヌルヌル滑る中、ぐいぐい運転して、立ち往生しているほかの車をごぼう抜きにすると、振り返って「どうだ、オレのテクを見たか!」と得意げである。いいからちゃんと前を見て運転してくれ。

 獅子山の麓の村は、男朋友の地元のようだった。ここにも山の中腹にお堂があり、その下で人々が思い思いにキャンプを楽しんでいた。この山をしばらく登ると(また登山!)、男朋友の兄弟や隣人が、男ばかり15~16人でキャンプしていた。行くべき女性の家がない人なのか? その家で呼ばれなかったのか? はっきりしないが、みんなおそらく20代だと思われる。

 私たちが加わると、大歓迎してくれて、一緒に酒を飲もう! ということになった。みんなで車座になって座ると、ビール1ダースが段ボール箱ごとドーンと出てきた。それを囲んでトランプのカードを引く。1番の人から順番に数えて当たった人がドンブリに注がれたビールを一気飲みするという、単純な遊びが始まった。しかしこれがかなり盛り上がり、ガンガン飲まされた。

 次はじゃんけんゲーム。じゃんけんのルールは中国も日本もまったく一緒だ。でもかけ声が違う。「日本ではこれをジャンケンポンという。同じだったらアイコデショというのだ」と教えてやり、日本語のかけ声でじゃんけんを始めると、そのかけ声にみんな腹をよじって大ウケするのだ。とくに「アイコデショ!」が、なぜかそうとうウケている。もちろん負けた人が一気飲み。これもガンガン飲まされ超楽しい。

じゃんけんゲームで盛り上がる(画像クリックで拡大)