中国産のワインと遭遇

 古城に戻り、またあの梅酒屋を訪ね、今度は既製品ではなく、この店で漬けた手作りの梅子酒を購入。すると原料の欄に「梅子原汁、包谷酒」とある。お、これもじつは伝統の包谷酒からできていたのか。飲んでみると、前日のより少しエグ味や苦みが感じられるが、甘みと酸味のバランスが良く、コクがあって旨い。

 夕方、地酒を求めて宿の近くのバーへ行ってみた。白人が集うバーなので、中国産の酒は基本的に置いてないようだ。「白酒」とあるので「おお!」と思ってよく見ると、ウオッカやジンのことであった。つまらん。メニューを端から端まで熟読し、ようやく「雲南紅」という中国産のワインを見つけだした。こいつを白井嬢と「カンパ~イ!」。渋みが少なく、果実味のあるワインでなかなかウマかった。

 翌日は大理の新市街・下関へ出て、そこから高速バスに乗り、麗江に向かった。麗江までは3時間ちょっと。途中の山越えの景色は雄大だった。麗江のバスターミナルで、モソ族の里、濾沽湖(ろここ)までの行き方をきくと、寧(ニンロー)経由の直通バスがあるようだったので、明日朝イチ出発のチケットを買った。さー、これからいよいよ本当の奥地だ。まってろよ、モソ族!

(写真/白井里美)

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中国で、呑んだ!喰った!キゼツした!
発行 日経BP社
発売 日経BP出版センター
定価 本体1600円+税

著者

江口まゆみ(えぐち まゆみ)

江口まゆみ

酒紀行家。「酔っぱライター」として世界の地酒を飲み歩く旅をライフワークとし、酒飲みの視点から、酒、食、旅に関するルポやエッセイを手がける。これまでに旅をした国は20カ国以上、訪ねた日本酒、地ビール、地ワイン、焼酎の蔵は100カ所以上にのぼる。著書に「東南アジア酔っぱらい旅」(光文社知恵の森文庫)、「チリ・ペルー・ボリビア酒紀行!」(三修社)、「よっぱライター南部アフリカどろ酔い旅」(河出書房)、「ニッポン全国酒紀行」(文春文庫)、「ニッポン酔い酒・飲(や)れる酒」(小学館)、「うま酒温泉へようこそ-関東甲信越篇-」(平凡社)などがある。SSI認定利酒師。JCBA認定ビアテイスター。公式サイト「酔っぱライタードットコム