手元にある感覚でリビングの映像を見られる!

 これでロケフリ Home HDのセットアップは完全に完了。ソニーのBDレコーダーBDZ-X90のある部屋と、2Fにあたる部屋の映像を、ロケフリ Home HDを使って自由に視聴できる環境が整った。あとは単純に映像を見るだけでなく、レコーダーの操作も含めてどれだけ“使えるか”が問題だ。

リビングから離れた部屋にテレビとロケフリ Home HD「受信機」を設置。「送信機」との接続はもちろんワイヤレスだ(画像クリックで拡大)

 離れた部屋からでも、リモコンの操作はほぼすべてできる。電源オンの操作もOKだ。録画済みの番組リストを開いて操作するのはもちろん、ソニー独特のXMB(クロスメディアバー)を使った操作もバッチリ行える。こういった基本操作を扱いやすいのは、そもそもリモコンのデザインも似ている同一メーカーの強みと言っていいかもしれない。

 再生などの操作は、ボタンを押してから1~2秒程度の遅れがあるため「完全に直接つなげたのと全く同じ」とまではいかないものの、まあ許せる範囲というくらいのレスポンスはある。「番組表を開いて録画予約をする」なんてこともやろうと思えばできるが、やはりややレスポンスが遅いので、あまりオススメはしない。

BDレコーダーを通してテレビや録画番組を見られるのはもちろん、「受信機」に向けて操作すればレコーダーもそのまま操作できる(画像クリックで拡大)

リモコンには「番組表」ボタンがあるので本当にレコーダー感覚で使える。リモコンが使えるので、基本的に全機能を使える(画像クリックで拡大)

「リモコンガイド表示」ボタンを押すと画面上にガイドを表示して操作法を確認できる(画像クリックで拡大)

 これでロケフリ Home HDを使った検証は完了。最初に挙げた「家庭内の離れた部屋で、別の部屋の機器の映像を楽しむ」という使い方は、ロケフリ Home HDを活用すれば簡単に使うことができた。

 以前検証したデジタルホームネットワークのDLNAと比較して考えると、ロケフリ Home HDはソニー独自の製品であり、ネットワーク的な発展性を考えているものではない。このためDLNAのようなバラ色の未来像は描けないものの、「今リビングにあるレコーダーの映像を寝室で見られるようにしたい」という切実な思いに手軽に応えてくれる。手ごろな価格で既に家庭内にある機器を活用したい人にオススメしよう。

ロケフリ Home HDによるハイビジョンホームネットワークの実用度は!?

★★★★☆(5点満点)

画質については十分問題はないし、手軽に使えるという意味で非常に良くできていると思います。ただし、レコーダーを操作すると多少レスポンスが遅い点と、ネットワークの発展性がないことからマイナス1点としました。あとは無線の届く範囲を何とかして広げられないかというのも悩みどころです。

著者

折原一也(おりはら かずや)

雑誌編集者からAVライターに転身。専門誌などでテレビ、次世代ディスク、ホームシアターなどを手がけ、時には若手AV評論家と呼ばれることもある。