見渡す限り「ボーイズラブ」の売り場

8階でコミック・同人誌フロアを担当する小瀬尚志さん

 「書泉ブックタワー」の8階は、コミックを中心にアニメ・イラスト集、文庫、コミック同人誌をそろえている。担当の小瀬さんは「ビルの最上階にあたる8階は、“シャワー効果”によって人の流れを作るため、昔から一番売れるジャンルをそろえています」と語る。その中で、最も人気のジャンルが「ボーイズラブ」(BL、美少年同士の恋愛をテーマとしたジャンル)という。

 「当フロアでは、ボーイズラブの人気が伸びています。売り場を大きく2つに分けた場合、その片方の2/3はボーイズラブで占めています」と小瀬さん。確かに、棚には多くのボーイズラブの書籍が並び、平積みされた書籍の脇には手製のPOPが目立っている。出版社もボーイズラブというジャンルへの関心は高く、「出版社と共同で、当店独自のサービスを展開しています。特典でポストカードを付けたり、スタンプラリーを行っています」(小瀬さん)とのことだ。

平積みで並んだ「売れ筋」のボーイズラブの書籍。出版社と共同でキャンペーンを行うなど、独自のサービスを展開している(画像クリックで拡大)

 ボーイズラブの書籍を購入する年齢層は、20代後半以降の女性が多いという。どのような傾向で購入するのか聞いたところ「ボーイズラブと一言でいっても、“ノベルス派”と“コミック派”に棲み分けられています。まとめ買いをするお客様も多く、中には10冊ほどまとめて購入されるお客様もいらっしゃいます」(小瀬さん)とのことだ。

 今後について「このままボーイズラブの売り場面積を増やしていくか、限られたスペースでキャンペーンなどを展開するのかを検討してきます」と小瀬さんは語る。アキバで一番人気のジャンルが、ほかのエリアの書店の案内板に掲示される日はそう遠くないかもしれない。(文/松田真理)

エスカレータを上ると、フロアの案内板に「BL(ボーイズラブ)」という文字が。ここにも、「書泉ブックタワー」の力の入れようが感じられる(画像クリックで拡大)