どこならつながるのか、PLCが安定して通信できる環境をテスト

 今回のPLC通信のテストは導入当初からつまずいてしまったが、実験目的で使うのなら最も良い条件を用意してみるのが鉄則だ。そこで、PLCアダプターの親機があるのと同じ部屋のコンセントに子機側もつないで、実際の速度を検証してみた。

 すると……これはあっさり成功。実際に通信速度も出ている。となると家庭内の電力線の配線などの問題になるが、これは後から悩んでどうにかなるという問題ではない。自分にできることは、どの部屋のどのコンセントなら使えるか家中を実験して回ることだ。何だか当初の目的からズレてしまった気もするが、やれることはやってみよう。

サーバーと同じ部屋Aにある別のコンセント。タップから接続するため条件は悪そうだが、あっさりリンクして最高速度の表示が出た(画像クリックで拡大)

 

最初に実験して失敗した部屋Bよりも遠い、部屋Aから直線距離で15m以上と最も遠い部屋Cでは……完全にリンクできず。やはり直線距離が離れている位置は厳しいのかもしれない(画像クリックで拡大)

 

それでは近くならどうか。直線距離10m程度の洗面所(部屋D)のコンセントに差し込むとリンク成功。速度もまずまず出ているが、ここで使えてもしょうがない(画像クリックで拡大)

 

親機のある部屋Aのほぼ真上で、直線距離は3m程度の部屋E。通信状態は良好で速度もバッチリ。ただ、この部屋Eは無線LANも届くのだが……(画像クリックで拡大)

 

PLCのリンク可否や速度を決めると言われているのがブレーカー。このブレーカーが別々の電力線同士の通信では速度が大幅に落ちるという(画像クリックで拡大)

 以上が検証結果。PLC通信を使いたかった部屋Bはやはり屋内配線の都合か使用できず、事実上PLC通信が使いものになるのは部屋Eのみだった。

 なお、部屋Eの通信状態はすこぶる良く、すぐ隣のコンセントにOAタップを使ってテレビの電源を入れても速度に影響を及ぼすことなく使用できた。部屋EはDLNAによるホームネットワークを使いたいと思っていた部屋ではないのだが、当初予定していた部屋Bで使えないのならしょうがない。部屋EにソニーのBRAVIA(KDL-26J3000)を持ち込んでDLNAホームネットワークとPLCを組み合わせた実用性の検証を始めてみよう。

速度テストが完了したらLANケーブルを配線。親機側は家庭内LANのハブに接続する。データの送り先はもちろん電力線だ(画像クリックで拡大)

 

子機側は電力線から受け取ったデータをLANケーブルで取り出す。今回は液晶テレビBRAVIA KDL-26J3000に接続した(画像クリックで拡大)