ついに「コウモリの超音波」をつかまえた!

 夕食もとらずに、時刻は午後8時をかなり過ぎていたたが、歓喜に震える4人が空腹を感じることはなかった。

目には見えないコウモリの方向にバットディテクターを向け、その超音波を録音する永野さん(画像クリックで拡大)

初の「入感」に興奮さめやらぬ尼崎太郎

 尼崎太郎と酒井デジタルARENA編集長が金子さんのバットディテクターから聞こえてくる「コウモリの声」に狂喜乱舞している間に、永野さんは少し離れた場所で、粛々とバットディテクターによる録音を進めていた……プロである。

永野さんの録音方式。バットディテクターの録音には底部の右端のジャック(写真右参照)を使用する(画像クリックで拡大)

 うまく録音されているかどうかの確認が終わると、永野さんは尼崎太郎に、金子さんは酒井編集長に、それぞれのバットディテクターを手渡してくれた。初体験の期待と不安で微かに震える手で、尼崎太郎はバットディテクターを街頭の方に向けた。姿は全く見えなかった……が……。

 「きた! きたでぇ???!!」

 いきなりコウモリの超音波が入感した。

尼崎太郎が手にしたバットディテクターにも、コウモリの超音波が入感!(画像クリックで拡大)

 そして、あっという間に、またあの「ザァーーー」という雑音だけになった。

 「また来た!……消えた……あっ、また来た!……今度はちょっと長いでぇ……」

 バットディテクターのダイヤルを永野さんと金子さんから教えてもらった50kHz前後のところでクリクリしながら、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり、あちらの光に向けたかと思うと、こちらの闇に向けたりしながら、一瞬、あるいは数秒だけ、“見えないコウモリ”の存在をキャッチする喜びに夢中になっていた。

 はっきり言おう。これ、めっさおもろい(ものすごくおもしろい)! 闇に紛れて、姿は全く見えない。でも、そこで超音波を発しているコウモリの存在だけは、しっかりとキャッチできるのだ。

 手にもった小さな機械を闇のあちらこちらに向けては時折ニンマリしているのだから、事情を知らない人が見たら、避けるか、あるいは通報するだろうけれど、そんなこと関係あらへん! こちとら気分は“闇夜のスナイパー”や!!