東京ゲームショウ2007(9月20日~23日)の会場で展示される注目作品について、メーカーの関係者に直撃! ここではセガが2008年春にプレイステーション3でリリース予定の戦略シミュレーションゲーム『戦場のヴァルキュリア』の開発プロデューサーに話を聞く。まったく新しいCG表現によって描かれる、戦場の人間ドラマの秘密とは!?

株式会社セガ
第二GE研究開発部
プランニングセクション
野中竜太郎氏
セガで家庭用向けゲームの開発を手掛ける。『戦場のヴァルキュリア』では、開発プロジェクトをとりまとめるプロデューサー的立場で仕事をする。代表作はセガの人気シリーズ『サクラ大戦』など

自らが戦場を戦っている緊張感が味わえる

――まずはこの『戦場のヴァルキュリア』というゲームの具体的な内容からお聞かせください。

野中氏:本作は架空の戦争を描いた、いわゆる「シミュレーションRPG」と呼ばれるジャンルのゲームです。プレーヤーは義勇軍の司令官となって、仲間となるキャラクターたちを率いて、局地的な戦いを勝ち抜いていくという内容ですね。

 ゲーム自体はストーリーのパートと戦闘のパートに分かれていています。前者は、なぜ主人公たちはこんな戦争を戦っているのかという原因や、彼らがが置かれた「義勇軍」という立場の中での人間関係が描かれます。主人公たちが戦争で戦っていく中での人間同士のふれあいがこのゲームのテーマなので、そういったドラマ部分を見せていくパートですね。

 後者のバトルパートでは、「占拠された街を開放せよ」「敵がいる橋を取り返せ」といった数々のミッションがありまして、これに対して隊長であるプレーヤーがどういう作戦をとっていくのかという戦闘シーンが展開していきます。いわゆる戦略シミュレーションなんですが、特徴的な部分としてここに「BLiTZ(ブリッツ)」というアクション性を取り入れたルールを採用しています。戦闘中に戦場を上から見たマップを見ながら、敵の動きや配置を予測して味方の部隊を動かしていくんですが、このときにマップ上の味方を選ぶと、そのキャラクターを後ろから見た3Dの画面に切り替わって、アクションゲームのような画面になって、そのキャラクターを自由に動かせるようになるんです。従来の戦略シミュレーションゲームでは、味方は動かしたした場所に勝手に移動するだけだったんですが、それをアクションゲームのように自由に動かせることで、自分が実際に戦っているような緊張感を味わえるんですね。

若者の誰もが兵役の義務がある小国で、主人公として登場する青年将校ウェルキンを中心に、義勇軍として配属された老若男女の戦場での群像劇が、水彩画のような独特のグラフィックで描かれる(画像クリックで拡大)