最近、ほとんど新作コントが見られなくなったけれども、それでも人気のバラエティー番組「はねるのトびら」。この中の人気コーナーのひとつに「回転SUSHI」っていうのがある。キングコング西野の回転ずし屋に、なぜか外人(ドランクドラゴンの塚地がアメリカ人ツカ・ジョージに、インパルスの板倉がインド人イタ・チャイに……という具合)が集ってきて箸さばきを披露するっていう設定だ。ここに、中国人アブ・チャンに扮した北陽の虻川が登場する時に流れるBGM、「なんの曲だろうなぁ」と思っていたら、花王の「アジエンス」のCMで使われてる曲だったのね。……「虻ちゃん=アジアンビューティー」ってことかと。なかなか気がつかなかったデス。

 この印象的な曲は坂本(龍一)教授の「ASIENCE」という曲なんだけど……いや、今回のメインは「はねトび」じゃなくってですね、本家の花王「アジエンス」のCMのほう。

花王の「アジエンス」のサイト。画面左の「TVCM」をクリックすれば、アジアの美女たちが登場するCMを閲覧できます

 「アジエンス」のCMは、これまでにも中国人女優の章子怡(チャン・ツィイー)、ミス・ユニバースの知花くらら、中国中央バレエ団の王啓明(ワン・チーミン)と、美しく魅力的なアジアンビューティーたちを登場させてきた。それが、今回のアジアンビューティーはひと味違ってて、サンタモニカの海岸でジャズなんか演奏してる。実は、5月17日から放映されてるこのバージョンに出演しているカッコイイ美女が「誰なのかなぁ」と、とっても気になってたのだ。調べてみるとこの美女、サクソホンプレーヤーの矢野沙織でした。

矢野沙織の公式サイト。彼女のプロフィールを見ると1986年生まれの21歳、なんと14歳からライブ活動をスタートしてる。親が音楽家? とか思っちゃうけど、ネットで探したインタビューとかを読んでみると、全然そんなことないみたい

 9歳でサクソホンを始めた彼女は、演奏がしたくてしたくて、中学生時代から100軒以上のライブハウスに電話をかけまくって、演奏できる場所を探し続けた。そんな方法で実績を積んできた、いわば“実践たたき上げ派”。やがて実力が認められ、ジャズの名門サヴォイレーベルから、ジャズピアニストのアキコ・グレースに次ぐ日本人アーティスト第2弾として、2003年に16歳でデビュー。ジミー・コブやスライド・ハンプトン、ジェームズ・ムーディといった海外のビッグネームとも共演したり、ニューヨークで単独ライブを開催するなど、今とっても期待されてるジャズ界の美女なのね。

 「mora」では、「アジエンス」のCMで流れている「I & I」など、全部で59曲が配信されている。6月20日にリリースされた『矢野沙織BEST~ジャズ回帰~』には「I & I」のほかテレビ朝日系の報道番組「報道ステーション」のテーマ曲「Open Mind」なども収録され、彼女のエッセンスがよく分かる1枚としておすすめ。

「リッスンジャパン」では、彼女の4作目のアルバム『Groovin' High』が配信開始された時の特集ページを発見。ジャケットの写真もカッコいいよねー

 梅雨が明けない、蒸し暑くて気だるい夏の夕方、ビール片手にこんな美人が奏でるサクソホンを堪能する……。これこそ、大人の楽しみ!

本日の大人気分の合計~「矢野沙織BEST~ジャズ回帰」全13曲(2600円)と缶ビール(350ml)2本(500円)で3100円

筆者紹介 波多野絵理(はたの・えり)
 秘密にしていたわけではないけど、この連載で、年齢も家族構成も、趣味も過去の恋愛も、みんなバレてしまった(ような気がする)フリーライター。すいません、子供たくさんいます。80年代から、旅行ガイドブック、日経クリックなどのパソコン誌、オンライン書店、デジタルメディア制作会社などを経て、得意分野は生活感のある原稿とインタビュー。好きなものは、本・映画・旅行・美術・音楽・オカルト・双子。本棚しかない家を建てました。共著に「懐かしのNHKこども番組コレクション」(アスキー)。