ユーザー視点の辛口評価で好評の戸田 覚氏による連載。今回は、ちょっと話題を変えて、戸田氏が取材で訪れたアメリカ紀行。取材の合い間に戸田氏はアメリカのパソコンショップを丹念にチェックしたが、そこで気がついたことは“買い物は日本のほうがはるかに楽しい!”ということ。日本で買い物ができる自分は幸せだと、戸田氏は心の底から実感したのだった!


 5月後半から6月初旬にかけて、アメリカに取材旅行に出かけた。本コーナーにも記事を記載するべく、パソコンショップをいくつかチェックしてきたので、ご報告しよう。

 さて、アメリカと日本の大きな違いは、アメリカには小規模な小売店が少ないことだ。ショッピングモールの中には、小さな店が並んでいるが、あらゆる小売店のほとんどがチェーン店だ。車社会だけに、ちょっと中心部から離れるとロードサイドの大規模店舗ばかりになる。しかもその規模たるや、日本の数倍は当たり前。食品、衣料、薬品、DIY、家電などあらゆる商品を販売するスーパーセンターときたら、中を全部見て回るのに1日では、まず足りないだろう。とにかくスケールが違うのだ。

 肝心のパソコンショップも、小さな専門店はまず見あたらない。ショッピングモールにアップルの直営店がある程度で、あとは、大きなロードサイド店となっている。「BEST BUY」「Fry's」あたりが有名だ。どちらも、徹底的にワンフロアがでかい。土地が広いからタテに伸ばす必要性がないのだろう。かつ、展示がゆったりとしているから、とてつもない面積をとっているのだ。

アメリカのパソコンショップはとにかくデカイ!(画像クリックで拡大) 【拡大表示は画像をクリック】

 現地の人に話を聞くと、パソコンのパーツは主にFry'sで購入しているという。僕が取材したラスベガス地区では、BEST BUYよりも品ぞろえが充実しているからだそうだ。

 早速、同店に出かけてみたが、基本的には家電量販店である。その2~3割程度がパソコンコーナーに当てられており、膨大な商品が並んでいる。面白いのが、陳列がすべてスーパー形式であること。パソコン本体やモニター、プリンターなどの「大物」以外は、だいたいパッケージングされてつり下げられている。さらに、各コーナーごとに、詳しい担当者が決められていて、タナに顔写真が貼り付けてあるのだ。メモリーの相性など、専門的なことを聞きたいなら、顔写真の男を捕まえろというわけだ。

 今回は、お土産にもなりそうな、手ごろなポータブルハードディスクがないかと探してみたのだが、店員の態度は日本に比べると最悪であった。もちろん、僕が片言の英語で相手にしたくなかったのかもしれないが、場所を聞いても「あの先」と言うだけなのだ。

 肝心の「あの先」は、何十メートルも該当する場所がある。探すのに大変な苦労だ。で、残念ながらポータブルハードディスクは3種類くらいしかなかった。あまり魅力的な製品が見つからず、購入を断念。多くの製品で、価格・品ぞろえともに日本の方が上だ。

 ビックリしたのが、電話機タイプのスカイプフォンが1つもないこと。足を棒にして探した揚げ句、2人の店員に聞いてみたが「ない」というのでたぶんないのだろう。

 逆に品ぞろえが豊富で驚いたのは、プレゼンターだ。プレゼンの際にスライドをめくったり、マウス代わりに操作するツールである。これが、大量に販売されていた。また、携帯用のBluetoothヘッドセットも日本の数倍の面積を占めていた。