2007年1月初頭、新たな主力料金プランとなる「ホワイトプラン」を発表し、再び大きな話題をふりまいたソフトバンク。1月25日にはさらにファッションショーさながらの新端末発表会が開かれたのは既報の通りだが、その席上でソフトバンクモバイル代表執行役社長兼CEO孫正義氏は、またしても料金プランに関する施策を発表してきた。今度は通話料が半額になるというホワイトプランのオプション「Wホワイト」だ。


Wホワイトとは?

 Wホワイトについて触れる前に、ホワイトプランのおさらいをしておこう。現在ソフトバンクの主力商品となっている「ホワイトプラン」は、月額980円で、ソフトバンク同士は1時~21時まで話し放題となるが、代わりに無料通話分が一切存在しないのが特徴。他社との通話料金は21円/30秒と比較的高額であるほか、ソフトバンク同士であっても21時~0時帯の通話料は同じ料金がかかってしまう。そのため、セカンドケータイとして使ったり、待ち受けが多い人が使ったりする分にはお得だが、色々な相手と通話をするという、ごく一般的な使い方をする場合は魅力が薄れるプランであったと言える。

 一方、Wホワイトは、通話が多い人にもホワイトプランを使ってもらうため、3月1日から提供される専用の割引オプションだ。追加料金が980円、つまり「ホワイトプランの基本料金を2倍払えば適用できる」というのが名前の由来だ。

 このオプションを契約すると、先に説明した21円/30秒かかっていた相手・時間帯の通話料が半額、つまり10.5円/30秒となる(ただし国際通話は除く)。通話料だけ見れば、他社でいうところの「L」プランと同程度の料金となるわけだ。

 ホワイトプラン同様、Wホワイトも「年間契約が必要」などの条件は特に存在せず、基本的にいつ契約・解除してもよい。発表会で孫社長が話していた通り、「長期海外出張などの時は解除し、戻ったらまた契約する」という使い方も可能だ。


他社の料金プランと比べて本当にお得なのか?

 Wホワイトを適用すれば通話料は安くなるし、基本料も他社と比べ安価であることに変わりはない。とはいえ、無料通話分もないことから、本当に安いかどうか判断しかねている人も多いことだろう。そこでここでは、各社のさまざまな料金プランと比較して、「Wホワイトをメインケータイとして使ってもお得かどうか」を検証してみたいと思う。

 ただしホワイトプランと他社の料金プランとでは、同キャリア同士の無料通話が存在することから、使い方によっては通話料が大幅に異なってしまう。そこでここでは、以下の条件で検証してみることにした。

  1. ホワイトプランによるソフトバンク同士の無料通話は、現在のシェアに応じて全通話分の約16%、さらに21時~0時帯を考慮し、単純に4時間は有料であると考え、16×(20÷24)=約13%とする。
  2. ホワイトプラン以外は年間割引、家族割引サービスを適用したものとする。指定割引サービスは考慮しない。
  3. 年間割引サービスは初年度の割引率で計算する。
  4. メールやWebの通信料は考慮しない。

 それでは、まずホワイトプランと通話料が同じ「SS」プランと比較してみよう。

Wホワイトと「SS」プランの比較
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 グラフを見れば分かる通り、「SS」プランと比較すると、Wホワイトよりホワイトプラン単体で使用した方が有利であることが分かる。Wホワイトにすると、20~30分の間で他キャリアより高くなるケースが出てくるほか、54分以上通話しないとホワイトプランより高くついてしまうのだ。

 続いて、Wホワイトと通話料が同じ「L」プランと比較した場合を見てみよう。

Wホワイトと「L」プランの比較
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 長時間通話を前提とすると、さすがにホワイトプラン単体よりWホワイトの方が圧倒的に安くなる。しかしNTTドコモのタイプLと比べてみると、タイプLの無料通話分を使い切る前にWホワイトの料金が上回ってしまうのだ。今回の条件下ではWホワイトの通話料がわずかに下回るが、大きな差はないことからよほど長時間の通話をしない限りその後追いつくことはない。タイプLをフルに使用しているユーザーには、あまりメリットがないといえよう。

 一方auの「プランL」と比べた場合も、タイプLの時と同様、無料通話分が終了する前に、Wホワイトの料金が上回ってしまう。しかしプランLの通話料が12.6円/30秒とやや高いため、通話時間が330分に達する前に再び追いつき、それ以降はWホワイトの方が安くなる。普段の通話時間が無料通話分を使い切る程度か、それ以上通話しているかでおトク度が変わってくるようだ。

NEXTWホワイトが完勝するのはどのプラン?