ユーザー視点の辛口評価が好評の、戸田 覚氏による連載。今回は、来年1月30日発売予定のWindows Vistaと2007 Office systemについて。氏によればWindows Vistaは意外と快適に動作するとのこと。そして、これらを使うにはデスクトップパソコンがおすすめだとか。果たしてその理由は?



Windows Vistaは意外に快適だった

 パソコンを使い始めて、早くも20年以上経った。この間、何度となくOSのアップグレードに遭遇してきたわけだが、そのほとんどが「軽快に動作する」とされながら、実はヘビーになっていた。「便利だけど重い」と感じたものだ。「前のバージョンで十分」という声も、新OS登場当初には必ず聞かれてきた。

 最近のパソコンでは、何らかの作業をしてから処理に待ち時間があってイライラするような経験はあまりないと思う。しかし、以前はExcelの起動だけでも、だいぶ待たされたものだ。さて、いよいよ登場が迫ってきたWindows Vistaはどうだろう? パフォーマンスの異なるいくつかのマシンで試用してきたのだが、処理速度に関してはなんとも「まだら模様」である。ちょっとわかりにくいので、じっくり説明しよう。

 Windows VistaがWindows XPよりヘビーなっていることに異論を挟む人はいまい。少なくとも、Windows Aero環境のグラフィックスは相当に重い。もちろん、動作スペックにも高いハードルを要求する。全体的には重いのだが、ユーザーが実感するいくつかの部分が軽くなっている。標準の電源オフがレジュームになったのは反則だとしても、よく使うアプリケーションを高速起動する「Windows SuperFetch」や利用目的に応じて優先的に処理を割り振る「ロープライオリティI/O」が効いているようにも思える。

 どちらにせよ、実用重視のユーザーはテクノロジーより実感が大事に思うはず。体感として、どうなのかが重要だ。デュアルコアCPUを搭載した比較的最近のマシンでなら、もちろん快適に利用できる。Pentium 4(3.0GHz)に1GBのメモリーを搭載した、ちょっと前のハイエンドモデルでも、ほとんどストレスフリーだ。

NECの2005年夏モデル、VALUESTAR TX「VX700/CD」。Pentium 4(3.0GHz)搭載で、メモリーを1GBに増設すればVistaをストレスフリーで利用できる
【画像をクリックすると拡大表示されます】

 ところが、やや古いPentium 4(1.60GHz)にメモリーを1GBのスペックでは、ウィンドウを開くたびに一瞬待たされる。Windows Aeroは、スペックが不足で使えないが、Windows Vista Home Basicでもちょっと重く感じる。どんな作業をしても、一瞬待たされるのだ。

 いくつかの環境で利用してみて思ったのは、やはり、Windows Aeroが快適に動く環境で使ってこそ、Windows Vistaの本領が発揮できるということだ。パフォーマンスが足りないためにWindows Vista Home Basicで使うのは、ある意味もったいない。ならば、Windows XPのまま使い続けて、アップグレードの予算を買い換えに回し、少しでも早く高速なマシンに乗り換えるのが正解だ。もちろん、Windows Vista Home Premiumに乗り換えられるスペックのパソコンがあるなら、迷わずアップグレードすればよい。

NEXTVistaはデュアルコア+Windows Aero環境で!