連載:ミセス・マキの“アメリカ消費…

冷た~いドリンクが大好きなアメリカ人、だから冷蔵庫は「ディスペンサー」付きが人気

2006年07月24日

 先日、こちらのコラムでガレージに置かれた冷凍庫のナゾについて執筆させていただきましたが、今回もアメリカの冷蔵庫に関する話題をひとつ。

「観音開き」型冷蔵庫の一例。このモデルは高さ71インチ(約180cm)、幅35インチ(約89cm)、奥行き30インチ(約76cm)というサイズですが、大体これが一般的な大きさです。同デザインのようなステンレス製の表面がここ数年人気を集めているとか
 こちらの冷蔵庫なのですが冷蔵室とフリーザーが縦に並んで、ドアが観音開きになっている大き目のデザインが一般家庭では普通です。この型は「フレンチ・ドア式」または「サイド・バイ・サイド式」と呼ばれています。ちなみにこの横に並んだふたつのドア、右側が冷蔵庫、左側がフリーザーと決まっているのですが、この配置に何か特別な理由があるのか、ウォール真木には今のところ答えが分かっておりません(笑)。

 もちろん日本のように縦型で幅のスリムなモノもありますが、こちらはどちらかというとスペースの限られた場合や、単身者用の品のようです。ちなみにさらにサイズが小さく、高さが80cm程度の小型冷蔵庫はアメリカでは別名「ドミトリー・フリッジ」と呼ばれています。ドミトリーというのは大学などの学生寮。自分で料理する必要のない学生が、飲み物などを入れておくのに使う、コンパクトな冷蔵庫という意味のようです。

 さて先のフレンチ・ドア型のフリッジなのですが、冷凍庫側のドアにはなにやら“らしきモノ”が付いているのを見かけます。これは飲料水と氷のディスペンサー。アメリカの比較的新しい家では、キッチンの壁に冷蔵庫専用の水道管が備え付けられており、ここから水を引き込んで庫内で冷やすか凍らせるかして、いつでもよく冷えた水と沢山の氷が出せるようにしてあるのです。

 アメリカ人はドリンクの温度に異常にこだわります。ビールは“Ice Cold”(凍るぐらいキンキンに冷えていることを指します)でなければいけないし、ソフトドリンクにはグラスいっぱいの氷が付き物。よく西洋人は日本人と比べて体感温度が高いといわれますが、その分、冷たい飲み物を必要としているのでしょうか?

こちらが冷蔵庫に設置されている飲料水と氷のディスペンサー

 何はともあれこのディスペンサー、確かに便利ではありますが幼い子供がよくイタズラするので時にはちょっと困りもの。ウォール家でも今の冷蔵庫を購入した時にまだ次女が目の離せない赤ちゃんだったため、わざとディスペンサーに水道管をつながずに水と氷が出てこないようにして、いまだにそのまま放置してあります。せっかくの機能なのに宝の持ち腐れですね(笑)。しかもそのせいで娘たちは長い間このディスペンサーの正体が分かっておらず、他のお家に遊びに行った時に冷蔵庫のボタンに手を伸ばして、頭上から降り注ぐ氷にビックリしていました……。

 なんちゅう間抜けさ(爆)。

著者

クローニン真木(くろーにん まき)

 海外生活が人生の半分を超えてしまった、主婦&看護師兼ライター。日本人アイデンティティーを保持していると信じつつも、近年めっきり周囲からは否定されつつある。現在2児の母で子育てに奮闘しつつ、Narinari.comで執筆を展開。著書に「アメリカの弁護士は救急車を追いかける―アメリカの不思議なジョーシキ114」(宝島社文庫)。現在、月刊誌「この映画がすごい!」(宝島社)、「TOEIC Test プラス・マガジン」(リント)などに記事を提供している。日経トレンディネットでは以前に「アメリカ在住ミセス・マキのUSA『お茶の間』通信」を連載。

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