前回に引き続き、シャープのサイクロン式掃除機「EC-BX5」を徹底的に検証します。今回はいよいよEC-BX5の掃除&お手入れにトライ! 実際に使ってみて、吸引力についての正直な感想や、本体の掃除についても紹介していきますよ。

いよいよEC-BX5で実際に掃除してみます!


なぜ弱く感じたのか?……その秘密はヘッドにあった!

 実際に掃除してみたところ、吸い込み仕事率590WのEC-BT3より、吸い込み仕事率620WのEC-BX5の方が吸引力が弱く感じる。これは音が小さくなったせい? と悩んでいたのだが、どうもそれだけではないようだ。床に細かくちぎったティッシュペーパー、小麦粉をばらまき、EC-BT3とEC-BX5を交互に試してみた。

 まずティッシュペーパーだが、EC-BX5はスイスイとティッシュを吸い込んでいき、とても快適だった。ヘッドのモーターが回転しているので力もいらない。それに比べてEC-BT3は、ティッシュがヘッドの先端に詰まって、ティッシュをうまく吸ってくれない。床からヘッドを引き離して、ティッシュの上にヘッドを置き、吸い込んだらまた床からヘッドを引き離して……の繰り返しだ。

 ヘッドを裏返してみると、EC-BT3はティッシュがヘッド全体にからまってびっしりと吸引口をふさいでいた。こういった少し大きめのゴミの場合、単に吸引力が強い方がイイというわけではないようだ。一方EC-BX5は、ヘッドにティッシュが詰まることもなく快適に吸い込んでいった。

 次に小麦粉で実験してみる。これをフローリングとカーペットにまいて2台で掃除してみたのだが……これはEX-BT3のほうがしっかり取れる気がする。なぜだろう? と悩んでいたら、動画を撮っていた旦那から「ヘッドの吸引口の面積が違うんじゃないの?」と指摘された。二つを比べてみると、確かにEC-BX5の方が吸引口の面積が広い。

 つまり、EC-BX5ではヘッドの吸引口が広くなっているので、本体の吸い込み仕事率が少々上がっていても、吸い込む力が分散し、面積当たりの吸引力が弱くなるのだ。そこで、試しにEC-BT3のヘッドをEC-BX5に付けてみたところ、吸引力は非常に強くなり、EC-BT3以上に感じた。

左がEC-BX5、右がEC-BT3。一目で分かる通り、開口部はEC-BX5のほうが広い

EC-BX5はローラーが前に出ているので、隅まで掃除しやすくなっている EC-BT3はカバーのようなものが前面に付いている。ティッシュなどの大きなゴミはここにからまって全然吸わない。ただし、開口部が狭いので吸引力は強く、カーペットに張り付いたゴミなどには強い

 なるほど、カタログ上の吸い込み仕事率では、本当の吸引力は分からないのね……ということを今回は痛感した。メーカーが明示している吸い込み仕事率は、あくまで本体の話であり、ヘッドの吸引口の大きさは関係ない。例えばヘッドの面積当たりの吸引力をカタログなどで表示してくれればいいのに……。

 ただ、カーペットに張り付いた髪の毛などは、実感としてEC-BT3の方が取れる気がする。ただしビターッと床にくっ付いたヘッドを無理矢理動かし、自分で摩擦させてかき取るので結構力がいる。モーター付きヘッドの方が軽く、快適に掃除ができるので、このあたりは好みで選んでいいかもしれない。量販店などの店頭で試せるなら、同じメーカーでも色々なタイプを実際に触って試してみた方がいいと思う。

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