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別れと思い出の「島風景」

2009年4月13日

4月4日に移住4周年、5日に僕たち夫婦の結婚記念日、そして6日に子供たちの始業式と、我が家にとって記念の節目を立て続けに迎えると、僕たちの島暮らしは5年目に入った。この島へ移住してきたとき、まだ幼稚園児だった我が子らも、今や小学4年生と2年生。我が子の成長はあっという間に感じるものの、暮らしそのものはあまりに濃密だったせいか、この4年間は短かったような長かったような、今ひとつしっくりいかない感じだ。

「天気もいいし、子供たちが帰ってきたら、散歩にでも行ってこようかな」

始業式の日、子供たちが学校へ行ったあと、仕事が休みだった妻がそう言った。

「どうせなら、つわんこ(=つわぶきの新芽)でも採りながら散歩するか? 午後だったら、オレも動けるし……」

「あ、そうだね。今年は、まだ食べてないしね」

この春は、例年に比べてずいぶん早い時期から山菜が採れはじめ、さすがにタラの芽は旬を過ぎてしまったが、つわんこならまだ春の味覚を楽しめそうだ。そうとなれば、ただ散歩するだけではもったいない。散歩ついでに、その日の晩のおかずを収穫できるのが、この島に暮らす魅力でもある。

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