「今年はウォーキングじゃなくて、ジョギングに出てみない?」
そう言って我が子らを誘ったのは、毎年2月の第1日曜日に催される「ジョギングやくしま」。島の北西部に位置する永田集落で行なわれるジョギング大会で、毎年1000人近くが参加する島の一大イベントだ。4キロコースと7キロコースを走るジョギング部門のほか、4.5キロのウォーキング部門があり、「ジョギング」と銘打った大会でありながら、ウォーキングへの参加者が大半を占める。僕たちも3年前に初めて参加したときは、我が子らがまだ二人とも幼稚園児だったこともあってウォーキングに出場したが、ローカルな大会ながらその人の多さに圧倒された。
「ジョギングって、何キロ走るの?」
12月に行なわれた小学校の持久走大会では、まずまずの成績だった娘が食いついた。
「4キロ。家から学校までが大体3キロだから、それよりちょっと長いくらいだな」
「でも、ランドセルとか背負わなくていいんでしょ?」
息子は片道3キロを歩くことよりも、重たいランドセルを背負うことの方が苦痛らしい。
「もちろん。手ぶらで走るんだよ」
「だったら、楽勝だよ!」
この強気なひと言によって、今年は4キロのジョギングコースを家族全員で走ることになった。
当日はここ数週間で最もいい天気に恵まれた。メイン会場の永田小中学校までは、我が家からたっぷり1時間はかかる距離だが、久しぶりに真っ青な海と雲ひとつない山並みを眺めながらの、爽快なドライブが楽しめた。会場内には朝市のテントや出店が立ち並び、多くの人で賑わう中、僕たちは受付で当日エントリーを済ませる。事前に申し込んでいなくても、飛び入りで参加できる手軽さが嬉しい。





