
屋久島には、世界自然遺産登録エリアをクルマで走れる場所がある。島の北西部の永田集落と南西部の栗生(くりお)集落を結ぶ、約20キロにおよぶ西部林道だ。東シナ海に面したこの辺り一帯は、日本最大の原生的な照葉樹林が広がり、海岸線から標高1000メートルを超える高さまで、見事な植物の垂直分布が一望できる。クルマに乗りながらにして、こうした世界遺産の森が手軽に堪能できるのだ。
そんな西部林道を、エコツアーガイドと一緒に歩きながらゴミ拾いをしようという「西部林道ごみゼロウォーク」なるイベントが、1月半ばのある日曜日に催された。「NPO法人屋久島移住ネットワーク・緑の風」が主催する移住体験ツアーの一環として企画されたものだ。
当日の集合場所は、西部林道近くに位置する花山(はなやま)歩道入口の広場。この日は朝から雨が降っていたが、屋久島では東と西で天気が異なることが多々あるので、一応雨具を持って集合場所へ向かった。僕の住む船行(ふなゆき)から安房(あんぼう)にかけては本降りだったが、島の南部へ行くにつれて雨は弱まり、現地に到着するとやはり雨は降っていなかった。




