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お魚祭りで舌鼓

2008年10月20日

ツクツクボウシの鳴き声もだいぶ弱々しくなり、気がつけば屋久島でもススキが穂を開き始めている。夏から秋へと、季節の移ろいを感じるようになった10月半ばの土曜日、安房(あんぼう)漁港で「お魚祭り」なるイベントが催された。離島の漁業再生に取り組む「安房漁業集落」が主催するイベントで、2年前から毎年開催されている。

安房漁港は、屋久島の特産であるトビウオの水揚げ日本一を誇る港。毎日昼過ぎには漁を終えた船が一斉に帰港し、活気あふれる水揚げ風景が繰り広げられる。おそらく本土の多くの人にとって、トビウオはあまり馴染みのない魚だろう。僕たちも屋久島へ来るまではほとんど口にしたことがなかったが、今では日常的に食する魚のひとつ。刺身がおいしいのはもちろんだが、塩焼きや姿揚げといった定番料理のほか、我が家では天ぷらにすることが多く、九州独特のこってりした甘口醤油とマヨネーズでいただくのが最高だ。

お魚祭りが始まるのは正午から。我が子らを連れてほぼ時間ぴったりに漁港を訪れると、すでに多くの人で賑わっていた。

「お父さん、お昼ごはんはどうするの?」

時間が時間なだけに、漁港に着くなり娘がそう聞いてきた。

「向こうで味噌汁を配ってるっていうから、もらいに行こうか」

会場の片隅で魚のあら汁を無料で振る舞っていたのだが、事前にその情報を入手していた僕たちは、ちゃっかりおにぎりを持参していた。

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