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「のろし」リレーと楠川城の歴史

2008年9月1日

言わずと知れた鉄砲伝来の島、種子島。屋久島の東方約20キロに浮かぶ南北に細長い島で、最高点の標高は屋久島の1936メートルに対して282メートルという平べったい島だ。面積は屋久島よりやや小さいものの、人口は倍以上の約3万3千人で、鹿児島県の離島では奄美大島に次いで2番目に人口が多い。屋久島と種子島から成る熊毛(くまげ)郡では唯一の「市」である西之表(にしのおもて)市があり、その町並みは屋久島に比べてずいぶん栄えている印象だ。

島の北部に位置する西之表市は、今年で市制施行50周年を迎えるとあって、8月の23・24日の2日間、「鉄砲伝来 今よみがえる種子島」と称した記念行事を開催。24日の日曜日には全国から集結した火縄銃鉄砲隊による演武やパレード、そして鉄砲伝来当時の伝達手段であった「のろし」を再現しようという試みがあり、屋久島でも種子島に向けてのろしを上げるという。

「今度の日曜日、“のろしリレー”があるっていうから、見に行ってみようよ」

「のろしって?」

息子はおろか、娘ものろしという言葉を耳にするのは初めてのようだ。

「昔は電話なんてなかったから、煙を上げていろんな合図を送っていたんだよ。その煙のことをのろしって言うんだよ」

「ふ〜ん……」

その程度の説明で娘がどこまで理解したか分からないが、それこそ百聞は一見に如かず。家族そろって行ってみることにした。

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