子供たちは1学期を終え、待ちに待った夏休みに突入した。初っ端から3連休ということもあって、島外からも多くの家族連れや若者、はたまたツアーの団体客などが訪れ、島はにわかに賑わいを見せ始めた。
「早速この連休、海にでも行こうか、カヤックとスノーケルを持って」
「だったら、私、栗生(くりお)の海がいい!」
「ボクも!」
栗生の海ならスノーケリングで色とりどりの魚が見られるし、栗生川をカヤックで遡上(そじょう)して楽しむこともできる。島の夏休みも4度目ともなれば、アクティビティによってどのロケーションが最適か、我が子らもある程度分かるようになってきた。
昨年、中古で1人乗りのカヤックを知人から購入したものの、それ1艇だけでは家族4人で存分に遊ぶことはできず、「いずれはもう1艇」などとひそかに考えていた。そんな矢先、2カ月ほど前にカヤッカーの友人から、「インフレータブルのカヌーは要らないか?」との連絡があった。しかもパドルとPFD(ライフジャケット)付で譲ってくれるという。まさに渡りに船。ふたつ返事でありがたくいただいた。その後、カヤックをクルマに積載するためのキャリアも購入し、夏を迎える準備は万端整っていた。





