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地産地消の幸せ

2008年3月31日

産地偽装、原材料偽造、賞味期限の改ざん……。まるで堰を切ったように、次から次へと明るみに出る食品業界の「偽」。さらには追い討ちをかけるように、中国産冷凍食品の農薬混入という重大な事件まで噴出した。これでは安心して買い物ができないばかりか、わずか40%程度という現在の日本の食料自給率を考えると、この先、日本の食卓はいったいどうなってしまうのかと、危機感を抱かずにはいられない。

そもそも環境問題が取り沙汰される昨今、外国産のほうが安価とはいえ、わざわざ海の向こうから大量の化石燃料を消費して、日本でも調達できるものまで運んでくるのは、どうにも理不尽に思えてならない。「日本の農家がもっと儲かる仕組みをつくらなきゃダメだ」と力説していた人がいたが、全くその通りだと思う。

そんな中、こうした事件をきっかけに、価格よりも安全性を重視する声が高まり、国内産の食材が見直されるようになったのは結構なことで、また、その意義は大きい。より新鮮でおいしく、しかも安全で安心な食材を口にできることがいかに幸せか、田舎の島に暮らすようになって、僕は身を以てそのことを実感している。

島では食料をはじめ、物資の多くを本土から運んでくる。国内産のものであっても、ある意味「輸入」しているようなものだ。「輸入」される食品の多くは、当然ながら鮮度が落ちている上、輸送コストがかかる分値段も高い。だから多くの家庭では、自ずと島内産を中心にした食材が食卓に並ぶ。肉類よりは魚介類、同じ魚介類でも地元でとれるもの、といった具合で、もちろん野菜や果物にしても同じことが言える。

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