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早速僕も拝借させていただこうと、階段を上がってドアノブに手をかける。

ガチャガチャ……。

「えっ? マジかよぉ〜!」

どうやらカギが掛っているらしく、ドアが開かない。それはあまりに虚しい現実だった。このトイレに入るためだけに、わざわざ5キロの道程を歩いて来たというのに……。後で聞くと、デッキにはまだ手すりがないため危険だということで、設置を終えてから年明け早々に開放する予定だという。仕方なく外観だけを写真に収めると、それ以上どこを目指すでもなく、重い足取りでトロッコ道を引き返した。

(次回へ続く)

(取材協力:屋久島観光協会、屋久島町役場、正和電工株式会社)

菊池 淑廣(きくち・よしひろ)

1969年、東京生まれ。1993年にスポーツウェアメーカーに入社。一貫して広告宣伝の仕事に携わり、自ら撮影、コピーライト、デザイン制作までマルチにこなす。

2005年4月、家族共々屋久島へ移住。それと同時に広告事務所「屋久島メッセンジャー」を設立し、雑誌やウェブサイトなどを通じて屋久島の情報を発信しながら、広告プランニング、撮影、コピーライト、ロケ・コーディネートなど、幅広く活動している。著書に「屋久島で暮らす あるサラリーマンの移住奮闘記」(山と溪谷社)。

ブログ「フォトライター菊池の屋久島移住ライブ日記」も公開中。

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