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こうして出来上がった作品の一部を並べてみると、それらは紙だけで作られているとは思えない仕上がりで、雑貨屋の店頭に並んでいてもよさそうな見栄えだ。妻の「処女作」となったランチバスケットは、まさしく「エコバッグ」として買い物にも活用できそうなデザインでもある。ディテールはともかく、自分の手でこれだけのモノが作れるとなれば、完成したときの満足度は高く、喜びもひとしおだろう。

そしてこの日以来、我が家では子供たちのおもちゃ箱や小物入れなど、次々とエコクラフトによる手作りの品が生み出されている。母親の手作り品が、子供部屋をはじめ家の随所を飾るようになると、目に見えぬ愛情がにじみ出るのか、家全体の雰囲気もどことなく温かみを帯びてくるから不思議だ。我が子らもそれを感じとって、部屋をきれいに片付けるようになってくれればいいのだが……。エコから生まれる好循環を、ささやかながら期待したい。

菊池 淑廣(きくち・よしひろ)

1969年、東京生まれ。1993年にスポーツウェアメーカーに入社。一貫して広告宣伝の仕事に携わり、自ら撮影、コピーライト、デザイン制作までマルチにこなす。

2005年4月、家族共々屋久島へ移住。それと同時に広告事務所「屋久島メッセンジャー」を設立し、雑誌やウェブサイトなどを通じて屋久島の情報を発信しながら、広告プランニング、撮影、コピーライト、ロケ・コーディネートなど、幅広く活動している。著書に「屋久島で暮らす あるサラリーマンの移住奮闘記」(山と溪谷社)。

ブログ「フォトライター菊池の屋久島移住ライブ日記」も公開中。

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