9月22日、島では季節外れの夏祭りが行われた。とはいっても、南の島の9月はまだまだ夏真っ盛りで、別段違和感があるわけではない。例年は7月下旬に催される「やくしま夏まつり」だが、今年は10月1日に屋久町と上屋久町が合併して「屋久島町」が誕生するため、「閉町式典」と合わせて盛大にやろうということらしく、この日にずれ込んだというわけだ。

「今年の夏祭り、サッカークラブで出店してみようか?」
「遠征費、どんだけ稼げるかねぇ……」
そんな話題が持ち上がったのは3カ月ほど前のこと。我が息子も所属する、幼稚園の年長児と年中児で構成される「すみれサッカークラブ」の保護者が集まって、鹿児島本土への遠征費を少しでも工面しようとの考えから出たアイデアだった。
「練習ばかりではかわいそうだし、せっかくなら試合を経験させてやりたい」。そんな多くの親心が結集して、鹿児島市で毎年開催されている「鹿児島県幼児サッカーフェスティバル」に、今年の2月はじめて参加した。当然ながら離島から参加するとなると、かかる費用もばかにならない。本土までの交通費はもちろん、日帰りでの参戦は無理だから宿泊費もかかってくる。その上同伴する家族の旅費もしっかりかかるから大変だ。本土のチームであればせいぜいバス代か電車賃程度で済む話だが、そこは離島に暮らす宿命ゆえ、致し方ない。開催24回目という同大会史上、離島からの参加はこれがはじめてだというのもうなずける。




