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屋久島のエコツーリズム(2)

2006年12月25日

屋久島におけるエコツーリズムの取り組みの一環として、屋久島環境文化財団の主催する「屋久島ガイドセミナー」なる講習が、12月12日〜14日まで3日間の日程で行われた。これは屋久島で活躍するエコツアーガイドを養成しようというもので、エコツーリズムやインタープリテーションについてはもちろん、国立公園法などの法律に関する内容や、屋久島の動植物などについて学ぶもの。

僕も自分の知識を深めたいと思っていたので受講したが、受講者の多くはすでにエコツアーの第一線で活躍する先輩諸氏ばかり。というのも、「屋久島ガイド登録制度」が昨年から具体的に動き出し、このセミナーの受講が登録条件のひとつになっているからだ。つまり、エコツアーガイドとしての十分なスキルと実績を持つ先輩諸氏といえども、このセミナーを受講しなければ登録が認められないのだ。屋久島のエコツアーの先駆けともいえる「重鎮クラス」の人たちに囲まれて、3日間の「学校生活」がはじまった。

こうなると困ってしまうのは講師の方々で、屋久島を知り尽くしたベテランガイドを相手に講義をしなければならない。そうなると、屋久島のガイドに必要な基礎レベルの知識はどんどん省かれ、僕のような本来養成されるべき受講者の求める内容からは、掛け離れたものとなる。いずれにしても、たった3日間でエコツーリズムや屋久島のすべてを学べるはずもなく、現状では自分で学ぶ以外にスキルアップの道はない。

これに対して、沖縄で行われているガイド養成のプログラムには、目をみはるものがあった。「NPO法人おきなわ環境クラブ」に所属する講師によると、沖縄県との取り組みによる「沖縄エコツアーガイド養成」プログラムは、約2ヶ月間、講義時間にして300〜400時間にわたって、沖縄のエコツアーガイドを養成するものだという。内容的には、エコツアー概論にはじまり、沖縄の歴史や文化、自然についてはもちろん、食文化や環境問題など、もちろん実技も含めて幅広く学ぶというものだ。

また、軽井沢を拠点にエコツアーや環境教育、さらにはクマなど野生動植物の生態調査も行っている「ピッキオ」という民間団体がある。そこに所属するディレクターによるインタープリテーションの講義は、目から鱗が落ちる内容だった。インタープリテーションとは、直訳すると「通訳」という意味で、自然解説員などをそのように呼ぶ。ここにおいては、エコツアーガイドと同義であると思ってよい。「ピッキオ」の展開するインタープリテーションの技術論は、明確な根拠に基づくマーケティング的なアプローチによって、理論的かつ体系的に見事に整理されていた。

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